六月の「端午九毒日」:体内の湿毒と寒毒を鍼灸でデドックス
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
六月は陰暦の五月に当たり、中国では昔から体調を崩しやしい月だと考えております。度重なる雨天が高い湿度・朝晩の寒気をもたらし、晴れ間が出ればまた一気に暑くなります。日本でもほとんどの地域が梅雨に入り、この時期に不快・不調を感じる方が多いのではないでしょうか。特に呼吸器・泌尿器系の病気や感染症に気をつける必要があります。
また、「端午九毒日」という言い伝えがあります。陰暦の5月5日は端午節(中国)で、九毒日はこの日から始まり、特にからだの「元気」が損傷されやすい九日間だと言われております。2016年の九毒日は以下の通りです:
6月 9日-6月11日:陰暦の5月 5日- 7日に相当します。
6月19日-6月21日:陰暦の5月15日-17日に相当します。
6月29日-7月 1日:陰暦の5月25日-27日に相当します。
「毒」という文字がつくと、何となく怖い気がしますが、そこは深く考える必要はありません。陰暦五月の一ヶ月間の天候特徴に合わせて、本格的な夏日が訪れるまでに体調を整え、養生の心を大事にしましょうということをもう一度気づかせてくれるものだと理解すればいいと思います。
前回のブログ(2016/5/31「六月の養生法」)でも今月の養生法に触れさせて頂きましたが、九毒日の考え方は特に梅雨の時期に、体内に溜まりやすい「湿毒」と「寒毒」を解毒(デドックス)すれば、より上手に梅雨を乗り切り、7月後半から始まる酷暑を体調のいい状態で迎えられるのです。鍼灸治療、特にお灸を据えることはおすすめです。ご自宅でお灸を実践する方はおからだを冷やさないようにお気をつけください。以下の経穴(ツボ)をとるのはいかがでしょうか:
関元、大椎、命門、三陰交、豊隆、血海
せっかくですので、九毒日に該当する日に、隔日に一度お灸をしてみてはいかがでしょうか。季節感があって、楽しみながらできるのではないかと思います^-^。
今週の待合室のお花です。一番小さいつぼみでも必ず咲くというので、長く楽しめます。