一月の養生法②
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
一月は特に体を暖める食材や滋養強壮作用のある食材を食べて、寒さに対抗できる体作りが必要です。中国では、これを冬の「進補」と言います。冬の「進補」を上手にできれば、これまでの心身の疲れを癒し、この先春からの季節にも病気せず元気に過ごせるでしょう。
冷たいビル、氷水、アイスクリーム、生の葉っぱ類のサラダなど、なるべく口にしないように気をつけなければなりません。そもそもこれらの冷たい食べ物を食べたくて仕方がないというなら、自律神経や東洋医学でいう体内の陰陽バランスが崩れている可能性が高いかと思います。
滋養強壮や体を内側から暖める作用のある食材は以下の通りです。日本で簡単に入手できるものを書いてみました。
今月お薦めの食材:羊肉、鶏肉、鶏レバー、すっぽん、なつめ、自然薯(or山芋)、百合の根、くるみ、栗、銀杏、小豆、黒コショウや生姜などのスパイス。
今月お薦めのレシピーはいろいろ考えてみましたが、普段私がよくおかずに作っている鶏肉と野菜の中華炒めが一番手軽に作れるのではないかと思いました。ポイントは冬が旬で、体を暖められる野菜を選ぶことです。
今月のお薦めレシピ:鶏肉と冬野菜の中華炒め
材 料:鶏肉(むね肉かささみ)、玉ねぎ、ニンジン、小松菜、かぶ、ジャガイモ、しいたけなど
作り方:
①鶏肉を薄切りし、塩、酒、胡椒、片栗粉を混ぜ、15分程味をしみ込ませます。
②野菜は食べやすい大きさに切っておきます。
③フライパンに油をひき、鶏肉を軽く炒めます。色が変わったら、ニンジン、ジャガイモ、玉ねぎ、かぶ、小松菜の順に野菜を加えていきます。
④塩、(オイスターソース:お好きな方)、しょうゆ、胡椒、ゴマ油で味付けて、出来上がりです。
手早く炒めれば、野菜から出る水分も少なくて済みます。ただし、ニンジンとジャガイモの硬さが苦手な方は、少し水を入れて蒸し炒めにしてから、他の野菜を加えて下さい。
昨日の夕飯の写真ですが、真ん中の鶏肉と野菜の炒め物に使った食材は鶏肉、しいたけ、玉ねぎ、ニンジン、小松菜です。鶏肉は牛肉や豚肉より体を温める性質を持っております。一方、馬肉は逆に体を冷やす作用がありますので、生の馬刺しは冬の食材には不向きかもしれません。