ご自宅でツボ押し③:心臓発作
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
当治療院は甲州街道沿いで、新宿に近いため、新宿にある救急病院に向かう救急車はよく通ります。10月に入ってからも引き続き毎日よく救急車が通るため、さすがにもう熱中症と関係ないでしょう。勝手ながら、循環器系の問題が増えてきているのではないかと思います。季節的にも、今から空気が乾燥しはじめ、気温も下がりつつあるため、来年の春まで循環器系の病気の予防に努めたほうが良いです。
今日は循環器系の中で特に心臓発作に良いツボをご紹介させていただきます。心臓発作は最近よく聞く急性心筋梗塞、狭心症、リスクの高い不整脈(例えば心房細動、心室細動)など、救急救命を要する心臓の病気を指します。基本的に救急車をすぐに呼び、救急外来のある病院で手当てを受ける必要があります。今日紹介するツボは、
①このような心臓発作にならないため、日常生活において予防のために、毎日おうちでご自分で押す
②万が一発作が起きて救急車を待っている間に、ご自分で或いはご家族の方に押していただき、病状の悪化を防ぐためものです。
また、不整脈の一種である心房細動に起因する脳梗塞(心原性脳塞栓症)の予防にも良いですので、覚えておくといいですね!
このツボは「極泉」で、「手の少陰心経」という経絡の一番最初のツボに当たります。このツボの場所は腋窩の真ん中で非常にわかりやすいです。
心臓がドキドキし心拍数が上がっている時は、「極泉」は心拍数を抑え、逆に徐脈(心拍数が急に下がり、一分間に50回以下になった場合)の時は、心拍数を上げてくれる作用があります。
また、うつ症状の予防効果もあります。普段喉が渇きやすく、イライラし時々脈が飛ぶといった症状のある方、更年期症状のある方にもおすすめです。
このツボを押すときは、特に左側がいいです。右手の親指か、中指+人差し指で押してください。比較的強い力が必要で、左手や左腕がしびれてくる感覚が生まれてくるとなお良いです。救急の時は気分が良くなるまで押して(もらって)ください。発作予防が目的なら、100回×2セット/日がよいかと思います。
自分の命は自分で守る、未病の状態で発症を予防するのが基本で、ここは自分で責任をもって日常生活の中でやることです。心臓発作で言えば、遺伝的要素、急激なストレス、ウィルスや細菌感染、薬の副反応など、想定外の原因で起こることもあり、危険だと判断したら躊躇なく病院の救急外来に駆け込んでください、これの判断も「自分の命は自分で守る」ことなんです。