あずきのおやつ(煮るだけ)
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
いよいよ湿気の強い季節がやってきます。湿度の高い環境にいると、体内にも余分な「水」が溜まりやすくなります。ここで言う「水」は東洋医学でいう「湿」の邪気のことで、私たちで普段口から飲んでいる水のことではありません。五臓六腑の「脾」が健全に働いている方なら、余分な水をすぐに掃出せて、今日は湿度が高いと言って、体調が悪くなることはありませんが、「脾」の機能が弱まっていると、体内に余分な「水」が溜まっていく可能性があります。特に元々「脾弱痰湿」タイプの方は余計に苦労する時期かもしれません。例えば、身体が重くだるい、浮腫みや痺れがある、関節が痛い、頭がぼーとすることが多い、いつも眠い、下痢、発疹などの皮膚症状がありませんか。
こういうときはあずきがいいです。あずきの「五気」は「涼」で、身体の毒素を排出する解毒作用、余分な熱を冷ます作用があります。そして、「脾」の機能を高め、体内にある余分な「水」を取り除きます。
あずきをきれいに洗い、たっぷりのお水で煮ます。あずきが柔らかくなったら、この時の煮汁を取っておきましょう。この煮汁は薬効があって、何回か分けてお茶代わりに飲むのは良いのです。一回目の煮汁は特に効能が高いですので、煮こぼしはこの場合はやりません。ただし、元々頻尿の方にはあずきのお茶は向いていません。
煮汁を取った後の小豆も栄養たっぷりです。食物繊維、鉄分、カリウム、ポリフェノール、葉酸、ビタミンB1など摂れますので、美味しいデザートを作ります。
やり方はとても簡単で、10分あれば完成します。
あずきとなつめやし(デーツ)の煮込み
材 料:柔らかくなった小豆、なつめやし、黒糖
作り方:
①効能の高い煮汁を取り除いた後の煮小豆を鍋に入れます。なつめやしは小豆の大きさに刻んで、同じ鍋に入れます。黒糖は適量に足してください。控えめの甘味が良ければ、黒糖は入れなくてもいいかもしれません。
②鍋に少しお水を入れて、10分ほど煮込めば味が一体になりますので、これで出来上がりです。
食後のデザートとして、私はそのままいただきますが、柔らかくしたお餅にかけたり、パターと合わせてたまに焼いた食パンに乗せたり、プレーンヨーグルトに入れたり、お好きな食べ方でどうぞ。
今回の小豆は近所のスーパーで調達しました。
なつめやしは小豆大に刻みます。これも近所のスーパーで買った有機のものです。
全部鍋に入れて、お水を足して、10分煮るだけです。
容器に入れ冷蔵庫で保存すれば、3、4日はもちます。