夏の晩酌に、「陽気」なおつまみを!
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
さて、七月に入り、いよいよ本格的な夏がやってきます。
夏の晩酌と言えば、ビールですね!今日はビールにも、焼酎にも合う「陽気」を養う美味しいおつまみを作ります。また肴ではなく、普通のおかずとしても、お弁当に入れても美味しいです。
東洋医学では、「気の思想」、「陰陽思想」が最初に触れる基礎理論であり、「気の思想」は宇宙の生成から生命現象まで、すべて「気」を根底において理解し、解釈しようとする考え方で、中国最古の医学書「黄帝内経」(今からおよそ二千二百年前)をもって、今の鍼灸医学を構成するための「気の思想」はほぼ完成したとされております。「陰陽思想」では、世界の本質は気であり、陰陽の二気の対立と統一によるものとしています。事物の陰陽属性は、絶対的なものでなく、相対的なもので、また、陰陽の両側面に無限に分けることができます。人体に関して言えば、体内の陰陽の気が調和していれば健康であり、陰陽の気が不調和になると病気になり、気が散逸すれば命の終わりを迎えると考えます(「東洋医学概論」より、医道の日本社)。
夏という季節は「陽の気」を養う季節だと考えます(「陰陽五行説」)。今日のおかずはこの「陽気」を強くするためのおかずです。夏に陽気をよく守れば、元気に夏を乗り切れますし、秋・冬によく見られる病気や不調の予防にもなります。今日は「陽の気」を養う代表的な食材を組み合わせます。胡桃と鶏肉は「五気」でいう「温(温める)」の属性の食材で、落花生は「平(体温に作用しない、温めることなく、冷やすこともしない)」です。これらの食材は五臓六腑の「肺」、「脾胃」に作用し、消化器や呼吸器の不調を改善する方向に働きます。
では、早速作りましょう!
胡桃と落花生と鶏肉の簡単炒め
材 料:鶏モモ肉、胡桃、落花生、(あれば葱の白い部分、赤ピーマン)、酒、醤油、山椒、胡椒、米油
作り方:
①彩のため、赤ピーマンと細葱を小さめのひと口大に切ります。鶏モモ肉も同様、食べやすいように小さく切ります。
②鶏肉に下味をつけます。お好きな味でいいですが、今日はお酒、塩、醤油、山椒、胡椒、米油(ほんの少し)を使います。
③フライパンに少しだけ米油を入れ、生の落花生、胡桃の順番に弱火で炒めます。少しお塩を入れ、表面の色が変わったら、火を止め、お皿に取っときます。
④③のフライパンをそのまま使います。少し米油を足し、②で味付けした鶏肉を炒めます。美味しそうな焼き色が付いたら、①の赤ピーマンと葱を入れ、一度味見します。もし味が足りなかったら、ここで少しお塩を足してください。最後に③の落花生と胡桃を戻し、ひと混ぜしたら、すぐに火を止めます。
⑤お皿に盛り付けて、出来上がりです。
たまたま冷蔵庫に赤ピーマンと葱がありましたので、色が楽しくなるため、入れてみます。
落花生と胡桃を戻しますが、ひと混ぜしたら、すぐに火を止めます。落花生と胡桃が少し熱すぎると、パリパリの食感が出ません。
中華料理店で出てくるような味を実現できます。お酒もごはんも進みます!