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胡鍼灸治療院 > 鍼灸師ブログ > 症例紹介:コロナ後遺症の鍼灸治療

症例紹介:コロナ後遺症の鍼灸治療

2023年01月04日 公開

こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。

前回のブログに続き、具体的な症例をいくつか紹介させていただきます。

 
<症例1>:50代女性Tさん、嗅覚異常

主訴:新型コロナウィルス感染後、軽症で済んだものの、鼻づまり、嗅覚異常(匂いはよくわからない)だけが残ってしまいました。

治療経過:
Tさんは一回の治療で、鼻通りがよくなり、嗅覚はその後すぐに戻ったそうです。Tさんの治療は基本的に全身治療になります。鼻周辺の要穴(治療効果の高い特効経穴)は対症療法にもちろん、その他四肢、おなか、背中、頭部にあるツボも治療に用いられます。Tさんは軽い「風熱犯肺証」で、この証に対する全身治療が必要です。

Tさんは基礎疾患はなく、普段鼻炎などの呼吸器系の慢性的な症状もないため、一回の治療だけで完治できました。もし普段から慢性的な副鼻腔炎、或いは慢性上咽頭炎などを患っている方なら、もう少し治療期間を要することでしょう。Tさん以外に、同様な症状を訴える患者さんも何名かおられて、中には嗅覚が回復するに従い、大半失った味覚も徐々に戻った方もいらっしゃいます。

 
<症例2>:60代女性Sさん、長引く咳と頭痛

主訴:新型コロナウィルス感染五日後、咳の症状が出始め、それから既に3週間以上咳き込み、白色(数回だけ黄色)の痰もでます。病院で咳喘息を予防する吸入薬を使うよう言われましたが、喘息の薬を使いたくないため、鍼灸を試してみたい。頭痛は毎日あります。今まで頭痛になったことはほぼなくて、痛みの程度は我慢できますが、一ヶ月ぐらい続いているため、今後どうなるのか不安になります。

治療経過:
頭痛は一度の治療で痛みの間隔は開くようになり、三回の治療で咳(痰)の症状も頭痛もほぼ消えました。Sさんは「痰飲阻肺」の診断で、免疫・自律神経の機能を回復する根本治療を基軸に、咳、頭痛の治療も加えます。

Sさんは冷え性で、基礎体温も35度台です。これは治療の初回から非常に気になりました。ご存じの通り、軽い低体温でも代謝、免疫力、血管系の不調などを引き起こすことがあるため、鍼灸治療以外に、普段の生活スタイル、お食事、運動などに気を遣っていただくことをお話させていただきした。

 
<症例3>:70代女性Hさん、思考力の低下

主訴:長年定期購読している新聞は文章を読んでも、ある日を境目に、突然その文章の意味を理解できなくなりました。Hさんは同居しているご家族から新型コロナがうつされ、ほぼ無症状でしたが、PCR検査で陽性だと判明しました。診断後も特に変わったことはありませんでしたが、3週間後あたりから、急に新聞の文章を理解できなくなったという現象が度々発生し、カラダの疲れもすぐに取れないような気がします。

治療経過:
Hさんは二年前、軽い頭痛とめまいなど自律神経失調症を訴えて、うちで月に一度の鍼灸治療を継続的に受けている方です。当初の症状はほとんど無くなったあとも、健康維持のために治療に通われています。基礎疾患もありません。Hさんは一回の治療で、新聞の文章を理解できるように回復したそうで、私もほっとしました。70代後半というご年齢から考えると、一過性ですぐに回復してよかったです。鍼灸治療により、脳内血流量と神経伝達物質が増え、炎症性サイトカインの生成を抑え、脳神経細胞の活性化につながったのではないでしょうか。またこの症例から無症状感染でも、後遺症になる可能性があることを示唆しています。

 
<症例4>:30代男性Kさん、意欲低下と不眠

主訴:元々不眠症(睡眠導入剤を長年服用)で、新型コロナウィルス感染し、上気道症状が3週間ぐらいで落ちついた頃、不眠の症状がひどくなってきました。睡眠導入剤を飲んでも、眠れない日がしばしばあります。また、仕事・生活に対する意欲が低下し、やる気は起きません。

治療経過:
Kさんは会社の健康診断で、血圧と悪玉コレステロールは少し高め(まだ服薬する必要はありません)ですが、10年近くの不眠症以外、基礎疾患はありません。睡眠導入剤はしばらく飲むと、段々効かなくなるため、今まで何回も種類を変えてきましたが、服薬しながら、お仕事をこなしてきています。新型コロナウィルス感染後、症状が悪化したことを実感しているため、睡眠導入剤はまた効かなくなったのではなく、コロナ後遺症ではないかとKさんは考えたそうです。長年の不眠症からKさんはかなりの「気虚」という状態になっていますが、3回の治療で今まで通り(睡眠導入剤を服用し)、眠れるようになりました。睡眠が戻ってきたこともあり、中断したスポーツクラブのお教室にまた通いだしまして、朝苦痛なく、会社に向かうことが増えてきたそうです。Kさんは昨年末一旦鍼灸治療を終了し、しばらく経過を見ることにしています。

 

<症例5>:40代女性Aさん、判断力・決断力の低下

主訴:Aさんはシステム開発会社で技術開発を担当し、部下も持つ会社員です。新型コロナウィルス感染後、人の名前はすぐに出ないことが増えたような気がしますが、もっと気になったのは、仕事を遂行する上で、判断力と決断力が鈍くなったことです。今のところ大きなミスにつながってはいませんが、頭がモヤモヤとした状態がいつまで続くか、不安になります。

治療経過:
Aさんは証でいう「肝気鬱滞」、「湿熱壅脾」でした。2回の治療を経て、頭がすっきりしてきたとAさんはおっしゃいます。4回の治療でほぼ以前のような状態に戻り、判断力で困ることは今はないそうです。

Aさんは新型コロナウィルスに感染する直前に、うつっぽい状態が続いていました。長引くリモートワークや仕事内容の変更がキッカケになったのではないかということです。コロナ後遺症は実はウィルス感染する前の精神状態に関わっていることが世界中の研究でわかりました。つまり、感染する前に憂鬱、躁鬱などの精神状態にあると、感染後後遺症に発展してしまうリスクが上がります。

 

余談ですが、長期感染と言われているコロナ後遺症のリスクを上げるのは、Aさんのような既に精神的な症状を抱えている方以外、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病、慢性呼吸器疾患、自己免疫疾患、免疫不全などの基礎疾患も言われています。特効薬とワクチンに期待するのは問題ありませんが、もっと大事なのはきっと、ご自身のカラダの状態に注目し、改善すべき生活習慣はないかと見直し、一旦冷静になり、今一度原点に戻ってみることだと思います。

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