症例紹介:変形性膝関節症と坐骨神経痛の鍼灸治療
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
今ちょうど「鍼灸師ブログ」の「どうして鍼灸は効くの?」シリーズで腰痛、首の痛みの内容を検討していることもあり、今日は変形性膝関節症と坐骨神経痛の同時治療の症例を紹介させていただきます。この患者様は今年6月から治療をはじめ、4回の治療で坐骨神経痛と変形性膝関節症の症状はほぼ全部取れました。
患者様:60代女性 Aさん
初診時症状:
整形外科で右腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛、同時に左膝の変形性膝関節症と診断され、しばらく治療とストレッチ指導を受けましたが、結果は思わしくないため、うちの治療院に来られました。
初診時は膝と腰の痛み、右太もも外側面の痛みとしびれ、頻尿の自覚症状があります。なお、膝は数年前から時々痛むようになり、治療したり、しなかったりで今日に至っております。
治療経過及び結果:
東洋医学の診断は「瘀血」及び「腎虚」による症状であるため、病変箇所及び所属する経絡上の治療以外、根本治療として、「瘀血」及び「腎虚」に対する治療も同時に加えます。選定した経絡及びツボは頻尿の治療にも併用できるため、同時に複数の問題に対処していきます。
4回の治療で頻尿を含めたほぼすべての症状が取れました。雨の日など時々左膝にまだ違和感を感じる程度で、現在は月に一度の治療で再発予防しながら、Aさんのご希望で免疫力をあげたいとのことで(大腸がんの病歴があります)、体全体の内部環境を整えながら生活習慣病予防の鍼に重点を置くようになってきております。
鍼灸治療はこういった痛みやしびれに有効だと、昔から既に一般的に知られているため、特別に症例紹介で挙げることはあまりしてこなかったのですが、このように腰痛、膝痛、首、股関節、肘の痛みを訴える患者さんは実に日常的に治療に来られ、特にまだ慢性化していない初期の段階で治療をすれば、時には一回の治療で痛みが取れることもあります。
可愛い野良ちゃん!
酷暑で外に出るのは躊躇われますが、涼しい日や時間帯があれば、少しの間 緑の中を散歩するのはとてもいいです。お水を持っていってね^-^。