春はニラを食べて、優しい酸味も欠かせません。
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
待ち遠しい春がいよいよやってきます。鍼灸医学の理論根拠の柱である陰陽五行説では、春は青々としたニラを食べる季節で、また春に対応する味覚は酸味で、優しい酸味をからだが欲しがる時期でもあります。
今日はニラと豆腐の時短煮もの、やみつきになる酸味の効いた大根サラダを作ります。
ニラは血流が悪い方にはそれを改善する作用があるため、向いていると言われております。またカルシウム、カリウム、鉄分、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンB群、ビタミンCなど多くの栄養素を含み、滋養強壮作用、胃腸を温める作用もあります。豚肉との組み合わせも豚肉に多いビタミンB1の吸収効率を上げてくれます。豆腐の健康効果は、免疫力の向上、美容、生活習慣病の予防など、安価ですし、ニラと豆腐のおかずは庶民の健康維持には欠かせません^-^。
春は五臓六腑の「肝」(西洋医学の解剖学的に言う「肝臓」とは別ものです)にも対応しているため、「肝」の病態の一つである「肝火上亢」による不快な症状が出やすい季節です。例えば、イライラ、動悸、炎症でもないのに目が赤くなり痛い、頭痛、めまい、喉のつまり感・痛み、風邪でもないのに、痰が絡み、咳が出る、口内炎・口角炎、歯の痛み、耳鳴り、不眠、食欲不振、上半身のほてり感などです。こういう時期には、大根のサラダをお勧めします。イライラなどの症状に効く香味野菜の三つ葉、体が冷えないように辛みのある香辛料も入れて、美味しくてしかもバランスの良いサラダを作ります。
ニラと豆腐の時短煮もの
材 料:ニラ、木綿豆腐、生姜、ニンニク、赤唐辛子、豚ひき肉
作り方:
①ひき肉の下味をつけます:お塩、山椒、醤油、オイスターソース、お酒、片栗粉、胡麻油など、お好きな調味料で味付けてください。
②ニラを4-5cmぐらいの長さに切ります。生姜、ニンニクをみじん切りに、赤唐辛子は輪切りにします。
③フライパンにお湯を沸かし、お塩を少し入れ、適切な大きさに切っておいた豆腐を入れて、下茹でします。これで下味が少しついて、煮崩れの予防にもなります。一旦豆腐を取り出します。
④同じフライパンを使い、オリーブオイルを少し入れ、①のひき肉を炒めます。ある程度色が変わったら、②の生姜、ニンニク、唐辛子も加えて、香りが立つまで炒めます。
⑤④の味付けをします。醤油、少しのお砂糖(無くてもいいです)、お酒、オイスターソース、お湯(ひき肉の高さまで入れます)などお好きな味で大丈夫です。和風の味付けでもよさそうです。
⑥⑤の上に③を並べ、一緒にスープが少なくなるまで2-3分煮ます。
⑦②で切ったニラを⑥の上にのせます。フライパンを数回振り、スープとニラが絡めば火を止めます。ニラに火を入れすぎないようにします。
⑧胡麻油を少し回し入れ、出来上がります!
やみつき大根サラダ
材 料:大根、三つ葉(パクチーでもOK)、白菜キムチ、ピーナッツ、煎り大豆(なくてもいいです)、赤唐辛子
作り方:
①下準備(省いてもOK):大根を細い千切りにします。太陽の下で2-3時間風に晒し、干します。これで大根の甘味が更に増します。
②①の大根をボウルに入れ、お塩、少しのお砂糖(なくてもOK)で10-30分つけておいた後、水けを絞ってください。
③ピーナッツをオリーブオイルで炒め、ほんおりお塩で味付けします。節分のお豆(煎り大豆)がかなり残りましたので、お豆を一緒に入れます。
④白菜キムチは大好きですので、大根の細さと揃うため、細く切り、一緒に入れます。もっと辛みが好きな方は赤唐辛子を刻み入れます。
⑤②ー④をボウルに入れ、切った三つ葉も入れ、味付けます。家にお酢は無くなったので、赤ワインビネガー、醤油、胡椒、山椒、少しお砂糖(無くてもOK)、少しの胡麻油を入れました。
⑥優しくかき混ぜて、保存容器に入れ、冷蔵庫で三日は平気で持ちます。副菜として、少しずつ食べてもいいと思います。優しい酸味とキムチのうまみがやみつきになります。大豆とピーナッツもいいアクセントになり、食感も良く美味しいです。
豚ひき肉に下味をつけます。塩、醤油、山椒、お酒、片栗粉などで。
お豆腐の下茹でをします。ただし、時間のない時は省略します。
ひき肉を炒めます。
生姜、にんにく、赤唐辛子も加え、香りが立つまで炒めます。
味付けます。醤油、オイスターソース、お酒などで、お好きな味にしてください。和風の味付けでもOKです。
お豆腐を上に並べ、スープが少し減るまで2-3分煮ます。
ニラを上に並べ、フライパンを振り、前部混ざったらすぐに火を止めます。火の入れすぎは禁物です。
出来上がりです。これはごはんが進みます!
それでは、大根サラダを作ります。
うちのベランダーで大根を干しています。時間のない時は当然これを省きます。
塩を振り、30分ほど置きます。水がかなり出ますので、水を絞った後の大根を使います。注意したいのは、つけた大根を水洗いしないことです。
ピーナッツをフライパンで炒めます。
先月節分の煎り大豆はかなり残ったため、そのまま使います。この煎り大豆は後程大根やキムチから出る水分を吸収しますので、柔らかく、大きくなり、味もよく染みます。
白菜キムチを細切りします。
上記の材料を混ぜます。
更に味付けします。最後にお好みでラー油や胡麻油を入れてもいいでしょう。味のポイントはお酢です。うちの米酢は切れてしまい、代わりに赤ワインビネガーを入れました。ビネガーでもとても美味しいできました。
保存容器に入れ、冷蔵庫で少なくても3日はもちます。時間が経つにつれ、どんどん美味しくなっていきます。召し上げる時は、事前に小皿に移して室温に戻してください。私の場合、室温でも冷たく感じるため、電子レンジで20秒ぐらい温めます。