10月は鶏スープ(もち米と栗入り)で体調を整えましょう!
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
10月は秋の気配がはっきりとしてくる季節です。「寒露」と「霜降」の2つの節気が10月にあり、文字通りいよいよ寒さ対策を始める時期でもあります。実りの秋、冬に向けて、免疫力を含めた自分の体調を整える絶好のチャンスです。今日は大好物の栗、落花生、そしてもち米を使って、じっくり煮込んだ鶏スープを作ります。
もち米は冷えた体を温める効果があり、主食にもなる食材です。落花生は様々な効果がありますが、秋の乾燥から肺を守り、咳止めの作用が期待でき、胃を丈夫にします。栗も胃腸を丈夫にする効果があり、腰や膝の弱い方はこの時期に召し上がると冬の関節痛にも良いでしょう。日本には栗ともち米を蒸した栗おこわという美食がありますが、お米を主食とするアジア各国においては、秋になれば、もち米や栗を鶏と一緒にじっくり煮込んだ鶏スープが昔から食べられてきました。鶏肉は一羽丸ごとを使うことが多いですが、今はなかなか手に入りませんので、骨付き鶏モモ肉で代用したいと思います。
骨付き肉を使う意味ですが、やはり弱火でゆっくり煮込んだ骨やお肉からコラーゲンなどのたんぱく質、分子の小さいアミノ酸がスープに溶け出してほしいということです。こういったスープは胃腸の消化吸収機能を助ける以外、栄養が豊富なため、臓器だけでなく、関節、筋肉形成、皮膚、爪、髪の毛などにも良い効果があります。つまり、体全体の調子を整え、必然的に免疫力も上げていきます。材料を鍋に入れて、少し時間をかけて煮込むだけですので、時間はかかりますが、手間はほとんどかかりません(生栗の皮を剥く以外にね^-^)。では、作りましょう!
鶏スープ(もち米と栗入り)
材 料:
骨付き鶏もも肉2枚、もち米、生栗、生姜、ニンニク、(あれば、乾燥ナツメ、生の落花生、陳皮(乾燥したミカンの皮))
作り方:
①大きな鍋に水を入れ、鶏モモ肉を入れ、一回下茹でします。このゆで汁を捨て、鍋と鶏肉を綺麗な水で洗います。
②綺麗になった鍋に①の鶏肉を戻し、食べやすくするため、関節のところでお肉を手で分解します。更に、細切りした生姜、ニンニク、陳皮、お酢(柚子のしぼり汁も少し)、塩、お酒、お湯を入れ、一時間半ぐらい極弱火で煮込みます。途中で水が減ってきたら足します。
③この間に、もち米を洗い水につけておきます。また、栗と落花生を剥きます。
④③を②の鍋に入れ、煮汁を足します。あれば、乾燥ナツメも入れます。お米は鍋底で焦げてしまわないために、時々おたまで鍋の底に沿って全体をやさしくかき混ぜながら、40分ほど弱火で煮込みます。
⑤味見して、ここで少しお塩と胡椒を足してもいいです。これで出来上がりです。
右下の隅っこにあるのは解凍した生落花生です。近所のスーパーでたまたま買えました。千葉県産の大粒な新豆で、買わずにいられませんでした^-^。生の落花生は適切な保管ができないと、カビが生えやすい(このカビは猛毒)ですので、買ったらすぐに冷凍しました。乾燥ナツメは有機のもので、中国産です。
水からお肉の下茹でをしましょう。雑物や余分の油を捨てます。
下茹でした鶏肉を骨の関節ごと折って、細切りした生姜、ニンニク、陳皮(なくてもOK)、お酢(お酢と柚子のしぼり汁両方を入れました)、塩、お酒、お湯を入れ、極弱火で一時間半を煮込みます。陳皮の作り方ですが、ご興味のある方は2019.3.15のブログをご参照ください。
途中2,3回灰汁と浮いてきた油を取ります。水分が少なくなったら足します。
鶏スープを煮込んでいる間、もち米を水につけます。
栗も熱いお湯に10分つけ、皮を剥きます。
落花生の皮も剥きます(なくてもOKです)。栗を剥くのが下手で、形はだいぶ崩れてしまいました。冷凍にしたのはいけなかったのか、栗の実が柔らかくなりすぎて、渋皮はうまく剥けなくて。。。どうしても栗を剥きたくない方は、市販の剥き栗を利用してもいいと思います。その場合は、スープの最後に入れてください。
もち米、栗、落花生、ナツメ(ナツメはなくても大丈夫です)を鍋に入れます。
スープの色が白くなり、トロっとしてきたら、鍋底からおたまでやさしく全体をかき混ぜます。
出来上がりです。免疫力が上がるだけでなく、体調全般がよくなります。冬に備えて、体力を養いましょう!小口葱や三つ葉を小さく刻み、付け合わせに出してもいいでしょう。うちにはこの日ネギも三つ葉もなかったので、レタスのニンニク醤油炒めを作りました。休日のブランチにいかがですか。残れば、冷蔵庫で保存し、次の日の朝ごはんとしてもぴったりです。鶏肉はもう相当柔らかくなり、朝でも胃に負担はかかりません。