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鍼談灸話(8):慢性上咽頭炎治療は国民医療費の削減につながる?

2018年05月13日 公開

こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。

想像してみてください。長さ20cm以上の特殊な中国鍼を鼻孔から入れ、鼻孔の後ろに位置する上咽頭部を刺鍼する。。。同様に西洋医学では、塩化亜鉛の染みた長い鼻綿棒と咽頭捲綿子をそれぞれ鼻孔と口腔から挿入し、上咽頭部を広範囲に強く擦るというBスポット療法があります。この東西治療法が共通して対象としている病名は「慢性上咽頭炎」です。

どうして唐突に「慢性上咽頭炎」の話を?

慢性上咽頭炎は単なる上咽頭部の炎症・うっ血という単純な話ではなく、その背後には「脳視床下部-大脳辺縁系機能性疾患」及びそれからくる自律神経と脳下垂体(内分泌系)がかかわる機能性疾患が隠されているという説があります。この仮説は長年の臨床経験を基に、「道なき道の先を診る」(堀田修医師、相田能輝医師の共著、以下では「本書」という)という本の中で述べられているものです。以下も本書で挙げられた臨床実話を参考にさせていただきます。

機能性疾患は器質性疾患と違い、検査では異常が見られないため、「原因不明」、「精神的なもの」、「自律神経失調」だと片づけられることがあります。全身性疾患も多く、多彩な症状がゆえに多彩な診療科を受診し、治療は対症療法が中心で長期に渡り、個人レベルでは、患者さんご本人に多大な心身的苦痛と経済負担が強いられてしまいます。国家レベルでは、国民医療費の削減は望めません。

上咽頭炎の治療と同時に治療効果の見られる疾患例としては、子宮頚癌ワクチン接種後副反応、慢性疲労症候群、線維筋痛症、機能性頭痛、IgA腎症、微小変化型ネフローゼ症候群、咳喘息、後鼻漏、咽頭違和感、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、肩こりなどがあります。臨床的には、これら疾患の症状の一つには慢性上咽頭炎が一部或いは全症例で観察でき、また慢性上咽頭炎の治療により、これら疾患の自覚症状を一部緩和或いは治癒できることがわかっております。

しかし、どうしてこんなことが起こりえるでしょうか。これは上咽頭の解剖・生理学的特徴から考えれば、ある程度説明がつくのではないでしょうか。鼻から吸った空気は最初に到達する場所はこの上咽頭です。ここで空気に適度な湿度・温度を与え、更に浄化した後に、咽頭下部、喉頭、気管へと送り出していきます。言い方を替えれば、上咽頭部は常に空気中の細菌やほこりに晒され、これに対抗するため、上咽頭粘膜は繊毛上皮を備え、多数の活性化リンパ球が粘膜表面に存在します。つまり、上咽頭はまず「免疫器官」としての働きがあります。また、上咽頭には自律神経、求心性神経線維が多く見られ、自律神経中枢である脳視床下部と連動する条件も備わっていると言えるでしょう。

慢性上咽頭炎の概念、慢性上咽頭炎と機能性疾患、不定愁訴等の全身性疾患との関連づけは日本医学界発の概念です。今後の更なる研究・データ集積による科学的エビデンスに期待しつつ、慢性上咽頭炎に対する考え方とアプローチには、私は鍼灸治療と多くの共通点を感じております。なぜなら、鍼灸は生体の内分泌系、免疫系、自律神経系に対し、同時に積極的な影響を付与し、過不足やひずみを補整・調節することにより、一局所だけでなく、全体的・統合的な視点から様々な疾患治療に有効であることは周知の事実です。鍼灸が得意とするのは「病気の予防」と「病気の根本治療」です。東西医学と言わず、患者さんの生命財産を守ることを最優先に考え、病気の治療から「予防」へ、対症療法から「根治」へと目指して、コツコツと頑張る医療者がいる限り、既に40兆円を超した国民医療費の削減も夢ではないかと思います。

DSC_3561 今が見ごろのポピー、お見事ですね!ポピーは中国語で「虞美人草」と言い、「覇王別妃」の物語を連想させてくれます。

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