症例紹介:糖尿病の境界型
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
Aさん(60代後半、女性)は自治体の年に一度の健康診断で、
・空腹時血糖値:129mg/dL
・HbA1c:6.5%
だとわかり、3ヶ月後に再度血液検査をすることとなりました。この間、白ご飯の量を半減し、月に数回楽しんでいた和菓子やケーキもやめるなどの糖質制限をしましたが、3ヶ月後の再検査の結果は、
・空腹時血糖値:120mg/dL
・HbA1c:6.7%
となり、糖尿病予備軍と言われました。かなりの痩せ型で、ご飯の量も普通、外食もほとんどなく、野菜のおかずやサラダなどバランスよく作って毎日食べているのに、まさかご自分が糖尿病になるかもしれないとは思いもよらず、またこの3ヶ月の糖質制限は精神的につらくて、ストレスがかなり溜まってしまいました。ご主人が当治療院に定期的に通院している関係で、ご主人の紹介で治療を開始されました。
・治療方針:
①膵臓機能を改善し、インスリン分泌を促進する。
②インスリンの効きを良くする。
③新陳代謝と血中グルコースの取り込みを促進する。
④肝機能の一つ、血中グルコースからグリコーゲンに変換させる機能を促進する。
⑤血管内膜における炎症反応を抑え、動脈硬化の進行を防ぐ。
⑥筋組織にあるインスリンレセプターを活性化する。
⑦血流を良くし、血液の粘度を減らし、動脈内膜のプラーク形成を抑制する。
・治療結果:
まず2週間に1回の治療を3ヶ月間続けました、この間は白ご飯の量を元に戻し、月に2回だけケーキを食べることにしました。再度の血液検査の結果、
・空腹時血糖値:106mg/dL
・HbA1c:6.0%
となり、Aさんはほっとしたそうです。その後は楽しみにしていたケーキや和菓子の頻度をストレスの溜まらない程度に増やし、代わりに甘いものを食べる日の夕飯のご飯の量を少し減らすことにしました。6ヶ月後の血液検査の結果は、
・空腹時血糖値:101mg/dL
・HbA1c:5.9%
でした。ご年齢から考えて、次の検査は年に一度で大丈夫だと言われました。Aさんにとって、この検査結果はとても励みになり、最近筋肉量を増やすためのストレッチも始めたそうです。
治療院の違う窓から見る夕方の景色(10/7)、いつも好きです。