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鍼談灸話(6):老化を引起す慢性炎症に対する鍼灸治療③—胸腺の退縮

2017年09月15日 公開

こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。

老化を引起す慢性炎症と鍼灸治療をテーマに、2016年12月8日と2017年6月20日のブログで、それぞれ炎症性サイトカイン、微小循環と鍼灸の関係について、書かせていただきました。今回は慢性炎症を取り除く免疫応答機能について考えます。

そもそも免疫について、現代医学においてもまだわかっていない部分が多いです。網羅する範囲も広いですので、いろいろな角度から考えを進めることができるでしょうが、今日は免疫器官の一つ:胸腺の角度から慢性炎症を見ていきたいと思います。

胸腺は、心臓の上前部、胸の真ん中にある胸骨の裏側にあり、Tリンパ球という白血球の分化、成熟を担う一次免疫器官です。Tリンパ球は主としてウィルス感染細胞やがん細胞を破壊する細胞性免疫にかかわり、先天的な胸腺不全があると、この細胞性免疫に欠陥が生じ、肺炎などの感染症やがんにかかりやすくなります。

胸腺の大きさは思春期前後で30-40g、ピークに達しますが、その後退縮します。70歳台ではピーク時の半分ぐらいの大きさしかなく、ほぼ脂肪組織に置き換わり、本来の免疫機能も徐々に衰退していきます。また、胸腺は加齢だけでなく、放射線や強いストレスにも弱いと言われております。

免疫には、Tリンパ球が主役の細胞性免疫以外に、Bリンパ球(これもまた白血球の一つ)が主体の体液性免疫があります。この二つの免疫を合わせて、獲得免疫と言います。老化に伴って、特にこの獲得免疫の免疫応答が低下しやすいことがわかっており、この現象を「免疫老化」と言います。

先ほどご説明したように、胸腺が老化に伴い退縮することから、胸腺で分化&成熟するTリンパ球の働きが、獲得免疫の中でも特に老化の影響を受けやすいです。退縮した胸腺は新しいTリンパ球を作る機能が多少残っておりますが、その数はかなり減ります。このため、私たちの身体は以前に作ったTリンパ球をある程度備蓄し、老齢期においては、この備蓄したTリンパ球を分裂・増殖させることで、減りつつあるTリンパ球の数を維持しようとします。ところで、Tリンパ球を含め細胞は通常限られた回数しか分裂できず、限界近くまで分裂した状態を「細胞老化」といい、免疫老化の主な原因はTリンパ球自身の過剰な分裂・増殖によって誘導される細胞老化だと考えられます。

細胞老化をきたした多くの細胞は、様々炎症性のたんぱく質を作り出して周囲に分泌し、周辺組織の炎症を引きこし、慢性炎症の状態を作ることが知られております(参考:山下政克教授 「T細胞記憶のエピジェネティク調節による慢性炎症制御」)。細胞老化により生じるこのような現象はSASP(細胞老化を起こした細胞が、炎症性サイトカインを含む、様々な分泌性の炎症性因子を高発現する現象)と呼ばれ、それによって誘導される慢性的な前炎症状態は、加齢とともに増加する自己免疫疾患(関節リウマチなど)、代謝性疾患(糖尿病、脂質異常症、痛風など)、発がん、感染症(肺炎など)の増加と密接に関係していると考えられています。

さて、ここでもう一度以前のブログに書かせていただきました、鍼灸治療が慢性炎症を抑える仕組みを書きます:

①炎症性サイトカインを抑制し、抗炎症性サイトカインを活性化できる。
②炎症性物質や老廃物をすばやく回収するための微小循環を活性化できる。
③慢性炎症を取り除く免疫応答機能を回復&強化できる。
④自律神経のバランスを取り戻し、抗炎症作用を強められる。

③に関して一つの動物実験結果をお伝えします。これは退縮する胸腺が鍼灸治療により重量が増え、免疫応答機能の低下を防ぐことができるという内容です。胸腺だけでなく、もう一つの免疫器官、これもまた老化に伴い退縮する脾臓の重量も鍼灸治療により増えたそうです。

鍼灸治療は古くから、人体の免疫力、自然治癒力を高められることで知られており、乱れた免疫バランスの正常化にも多大な力を発揮できます。その効果の仕組みは多様な側面から説明できますが、今回のブログでは免疫器官の一つである胸腺の退縮を考えてみました。

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