九月の養生法
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
先月の天候不順で、猛暑日もあれば、ずっと雨だったりして、半袖では肌寒い日もありました。とても変なお天気ですが、皆様はいかがお過ごしでしたか。近頃はまた暑くなり、気温差が大きい中、引き続き熱中症に気をつけてください。
九月には、24節気の「白露」と「秋分」があります。2017年の「白露」は9月7日、「秋分」は9月23日です。また、
5日(火):旧盆
9日(土):菊の節句(菊の薬酒)
20日(水):秋の彼岸入り(おはぎはいかがですか?)
九月後半から「陽」の代表である夏は影を潜め、秋の気配が少しずつ強くなってきます。とは言え、残暑と湿気が強ければ、ひと夏の疲れは出やすく、胃腸の調子がイマイチという日もあるでしょう。冷房はまだ効いているため、喉、鼻、皮膚の乾燥や便秘にも気をつけましょう。
気持ちの部分では、思い悩むことがあってもなるべく気分転換を図り、ストレスが溜まらないようにしていただきたいです。東洋医学では、この時期の深刻な悩み事や悲しい気持ちは「肺」へのダメージをもたらすと考えております。中国文学を代表する清代「紅楼夢」の主人公が思いを寄せる林黛玉は、いつも悲しく思い悩む姿が一番美しいとされますが、肺の病気を患い若くして不帰の人となりました。
今月後半に爽やかに過ごしやすい天気が続くと願いつつ、近場の山や庭園で疲れない程度のハイキングを計画するのはいかがでしょうか。
先日スーパーで梨を買ったのですが、はずれで甘くないのです。その時はこの甘くない梨を使って「梨粥」を作りましたので、ご紹介したいと思います。
材 料:梨(皮も種も使います)、お米
作り方:
①梨を塩水に一時間ぐらい漬かり、よく水洗いします。皮に残った殺虫剤などをなるべく取り除きます。
②皮も種も、果肉と一緒に包丁で食べやすい大きさに刻み、お米&水と一緒に炊飯器を入れ、「お粥」モードを選んでスイッチを入れるだけです。
効 用:9月の梨は旬のくだものです。「清熱潤燥」の作用があり、お米と一緒に炊けば、口当たりがさわやかで、淡い甘さのお粥になります。お米自身も活動エネルギーとなり、胃腸を養い、身体の疲れを取ってくれます。お好きなおかずを一つ、二つ添えれば、明日も元気でいけます!
この梨のお粥にハマってしまい、いろいろな日に作っております^-^。