四月の養生法
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
四月には二十四節気の「清明」と「穀雨」があります。「清明」は元々中国漢民族の伝統行事からきていて、家族総出で先祖のお墓参りをします。沖縄では今でも「清明祭」が継承されているようです。「穀雨」は美しい文字の並びで、春を連想させてくれます。「雨生百穀」、畑仕事を始める合図です。
人によっては、五月前半になってもまだ花粉症の症状は続くことがあります。鍼灸治療で花粉症を完治したり、症状をかなり軽減できることはこの時期、毎日の臨床で経験しております。花粉症をまだ気になられる方は鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか。
4月 4日(火):清明
4月20日(木):穀雨
また、
4月17日(月):春の土用入
4月19日(水):地図の日
今月は入学、入社、異動などに伴い、新しい環境に入っていく方は大勢いらっしゃることでしょう。緊張続きの毎日かもしれませんが、オンとオフがうまく切り替えられたらいいですね。桜の満開を迎えるまでまだ少し時間があります、大自然の中でゆっくり過ごされるお時間が作れたらいいですね!
四月は三月と同様に、「肝」機能を大事にしつつ、「腎」機能の改善・向上も念頭に入れましょう。東洋医学では、人体の生理病理の「五行分類」があって、春の季節に対応する「五菜」は「韮」(にら)です。小さい時から良く周りの大人に、「春になったら、韮を食べようね」って聞かされたものです。今月は中国東北地方の家庭料理「韮菜盒子」をご紹介しましょう。これは私が小さい時からよく食べていた料理で、実に美味で(香りも味も良く)、春の体に優しいお料理ですので、少し手間がかかるでしょうが、お時間のあるとき、作ってみてはいかがでしょうか。
「韮菜盒子」
材 料:薄力粉、水、韮、玉子、ひき肉(ひき肉を入れない家庭も多いですが、私は入れるのが好きです)、生姜、にんにく、調味料(お塩、胡椒、山椒の粉、砂糖、料理酒、醤油、オイスターソース、胡麻油)、サラダ油
作り方:
①ボールに薄力粉を入れ、常温の水を何回かに分けて入れ、耳たぶより少し硬いぐらいの硬さまでよくこねてから、丸い形に丸めて、ラップか濡れた清潔な布巾をかけて、乾燥しないように1-2時間ほど生地を休ませます。
②この間餡を作ります。フライパンに薄くサラダ油を引き、スクランブルエッグ(玉子にお塩を少し入れます)を作ります。
③②の玉子が冷めたら、切った韮と挽肉と混ぜます。そこに、生姜とにんにくのすりおろし、調味料を入れ、軽く混ぜます(混ぜすぎると、韮から余分な水分が出ますので、ご注意ください)。
④寝かせた生地を小分けし、一つを取り出します。長く棒状に伸ばした後、包丁で生地を均等に小さく切ります。個々を麺棒で丸く伸ばし、「韮菜盒子」の皮を作ります。
⑤餃子を包む要領で、③で作った餡を包み、手の平で平にし、形を整えます。
⑥フライパンに薄くサラダ油を引き、焼き餃子を焼く要領で両面焼きにします。熱が完全に通り、いい焼き色になったら、出来上がりです。
この日は黒豆とクコの実のおかゆ、昆布の金ゴマ和えも作りました(^-^)。「韮菜盒子」を召し上がるときは、お好みのたれを作って、たれに少しつけながらのほうがもっと美味しくいただけると思います。