三月の養生法②
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
三月はまだ寒い日があり、そして東洋医学では「春夏養陽」を原則としているため、今月は五性でいう「温」、「平」の性質を持つ食べ物を中心に、普段のお食事のメニューを考えればいいと思います。
東洋医学では、食養生を非常に重要視しております。食べ物を人体に摂り入れた後、人体を温めるか、それとも冷やす方向に働くか、或いはどちらにも加担せず中和的な存在になるかで、食べ物を「五性」として分け、それぞれ「温」、「熱」、「寒」、「涼」、「平」の性質を言います。
また、中国・唐初の孫思邈(医家、薬王、道士。「備急千金要方」、「千金翼方」などの名著を後世に残し、中国医薬学史に不朽の名を刻んでいる)が、「春日宜省酸、増甘、以養脾気」と言い残しております。前回のブログでは、春は「肝気」が強くなりすぎると、「脾胃」機能を破りやすいと書かせて頂きました。食養生では、「肝」に対応する過度な酸味を減らし、「脾」に良いとされる甘味を適度に増やすと考えます。
今月のお薦めレシピは、我が家でこの頃週に2、3回も頂く「ニラとキャベツのお好み焼」(今回は粉・芋類は入りません、ニラが苦手の方はキャベツだけでもとても美味しいです)です。
材 料:ニラ、キャベツ、卵、お好み焼きソース、青のり、マヨネーズ、紅生姜、鰹節
作り方:
①キャベツは粗みじん切り、ニラは3cmの長さに切ります。
②卵(うちは3個使います)を①に加えて、よく混ぜます。
③フライパンに適量のキャノーラ油をひき、②の材料を前部流し入れ、両面をこんがりと焼きます。
④焼きあがったら、大き目の平らなお皿に入れ、食べやすい一口サイズの大きさに事前に切っておきます。
⑤お好み焼きソース、マヨネーズをまんべんなく塗り、青のり、紅生姜、鰹節を散らし、出来上がりです。
効 用:ニラとキャベツは「温」と「平」の性質を持ち、特に春に召し上がっていただきたいお野菜です。脾胃のトラブルを解消し、「肝」の疏泄機能を助け、免疫力を高めます。また卵は栄養の宝庫で消化はよく、こちらも免疫力を高めます。短時間で美味しく作れますので、是非お試しを!