三月の養生法①
2016年03月01日 公開
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
今日から二回に分けて、三月の養生法をお伝えします。
三月には二十四節気の「啓蟄」と「春分」があります。「啓蟄」は春雷が鳴り始め、虫たちが驚く様子を表しています。あともう少しで冬眠動物たちが目を覚まします。「春分」は春という季節は既に半分まで来ているということですが、まだ気温の低い日はありますので、二月同様、保温と保湿には気をつけましょう。花粉症、アレルギー性咳喘息などのアレルギー疾患の方は特に食事、睡眠、ストレス解消に気を配り、ある程度予防できるようにしましょう。
3月 5日(土):啓蟄
3月20日(日):春分
また、
3月 3日(木):桃の節句
3月17日(木):春の彼岸入(ぼた餅)
東洋医学では、春は「五臓」の「肝」に対応しているため、「肝」の養生を粗末にしてしまうと、「肝」を傷めるだけでなく、もう一つ五臓の「脾」も同時に傷めてしまいます。なぜなら、「肝克脾」、「肝脾不和」、つまり「肝」の不調は「脾」の不調を引き起こしてしまうという考え方をしているためです。
「2月の養生法①」では、「肝」の「疏泄」作用に問題が出ると、イライラ、不眠などの自律神経症状、抑うつ状態、胃腸の不調が生じてしまうと、書かせていただきましたが、その理由はこの「肝脾不和」からきております。「脾」は消化機能を司る働きをしているため、「脾」まで不調を及んでしまえば、消化器系の自覚症状が出るのは自然なことかと思います。
次回では食養生のお話をさせていただきます。