ミートソースを手作りして、「カラメル色素」を考える(その2)。
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
私たちの体は食べたものと吸った空気で維持されています。鍼灸に通い、病気の治療や養生(健康状態の維持・アンチエイジングエイジング)するのはとても賢明なやり方ですが、毎日の食事や情緒のコントロールも大事で、これらによって、鍼治療の効果が倍増するか、半減するかが違ってきてしまいます。それもあって、このブログではしつこいほど食べ物の話をさせていただいております(^-^)。
話を「カラメル色素」に戻します。
気になっていた「カラメル色素」はコーラなどの清涼飲料、おせんべい、パン、ソース、しょうゆ、お酢、ビール、スープなど様々な食料品の製造に使用されています。
カラメル色素はクラスⅠ~Ⅳに分類され、発がん性の疑いがあるのはカラメルⅢとカラメルⅣです。カラメルⅠは砂糖を加熱して作る自然のものであるのに対して、カラメルⅡ~Ⅳは砂糖にアンモニアや亜硫酸ナトリウム等を加えて、高圧高温下で化学反応を起こして作る、いわゆる自然界に存在しない人工的な化学添加物です。
カラメルⅡは砂糖と亜硫酸化合物、
カラメルⅢは砂糖とアンモニア化合物、
カラメルⅣは砂糖と亜硫酸化合物とアンモニア化合物の両方
を加え、加熱処理をしています。
問題のカラメルⅢとⅣは砂糖とアンモニアの化学反応によって、4-メチルイミダゾール(4-MEI)が生成されます。この「4-MEI」に対して、JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)が「人に対する発がん性が疑われる」という結論を出しています。
日本の食品原材料表示では、「カラメル色素」とだけ記載してもよいため、クラスの分類までは知る術はありません。クラスまで表示するよう、消費者はもっと声を挙げるべきだと思います。また、自己防衛の一環として、「カラメル色素」に限らず、添加物の多い食品を口にする際、抗酸化作用や解毒作用の強い緑黄色野菜、香味野菜、果物、海藻なども一緒に食べるよう心掛けましょう。
添加物は既に長い時間をかけて、深くそして静かに我々の生活の隅々までに浸透してきました。完璧に避けようと思っても、恐らく実現のできない高望で、かえって大きなストレスになります。それほど神経質になることなく、注意できるところは少し工夫すれば結果が全然違ってくると思います。
今週の待合室のお花です。患者さんにも喜んで頂けて、いいエネルギーを感じています。