ご自宅でツボ押し⑤:春の不眠
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
今日は足裏にある「涌泉」というツボを紹介いたします。
「春眠暁を覚えず」ということわざで表すように、春はいつも心地よく朝までぐっすり寝られるというイメージがありますが、実は立春を過ぎ、春になった途端、夜よく眠れず、夜中に起きてしまうという方が増えているような気がします。先日もある患者さんが、「ここの一週間、朝2時前後に目が覚めてしまう。すぐ眠れるけどね、だからなんだか毎日眠い」とおっしゃいました。東洋医学に「子午流注」という特徴的な考え方があります。夜中1時から3時の間はちょうど「肝」の機能が活発する時間帯で、「肝」が正常であればこの間ぐっすり眠れますが、何らかの問題があると、逆に起きてしまいます。鍼灸医学の「肝」は西洋医学の解剖学の「肝臓」とは違い、「疏泄」(気・血の流れをスムーズにして、穏やかな気持ちを保ち、胃の消化機能を正常化する機能のことです)、判断力などの精神活動、筋肉運動、血液の貯蔵を支配する機能を指しています。
夜中に起きてしまう原因は上記「肝」の二つの異常パターンに帰結することができます。
原因①: 肝火上亢
ここでもう一つ重要な考え方があります。東洋医学基礎理論の一つ「陰陽五行説」では、春という季節に対応五臓六腑はまさに「肝」です。つまり、春は「肝」のトラブルになりやすい季節でもあります。春は気温、気圧の乱高下と乾燥がある上、卒業・入学試験、入社・異動・引っ越しの時期でもあります。それがゆえに、何かしらと緊張感など感情の起伏とストレスの多い季節です。これらが「肝」の疏泄機能を妨げ、結果的に「肝気郁結」、更に重くなると「肝火上亢」という状態になります。こうなると、イライラしたり、入眠困難や途中覚醒が多くなります。特に、夜中1時から3時の間に起きてしまいます。
原因②: 肝血虚欠
上記①にも関連していますが、心身の疲労や加齢などが原因で、「肝血」が不足しがちです。また、睡眠モードに入れば、本来からだ中の血液が肝に戻り(これは東洋医学の考え方です)、脳に行く血液が減りますが、「肝血」が不足し、「血不養魂」となると、脳に行く血液が減らず、脳の活動が活発してしまい、眠りの状態が悪くなります。
この二つ原因を解決できるツボは冒頭で言った「涌泉」です。

おすすめは夜お風呂に入っている時や寝る前に、指やこぶしで指圧することです。手が痛い方は、ボールペンなど先端の丸いもので代用してください。ツボは左右の足にありますので、できたら、両方の足の指圧をしてください。優しく1分ずつやってみてください。






