血管の若さと見た目の若さ
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
今「どうして鍼灸は効くの?」シリーズでちょうど「糖尿病予備軍・糖尿病」の話を書いているのですが、ふと思い出したのは、2年前に書いた鍼灸と見た目の若さとの関係の話です。2022年1月15日に「鍼談灸話(12):見た目の若さは細胞の若さです」を公開したのですが、鍼灸治療を通して、血管、神経、ホルモン、内臓組織、もっと言えば細胞レベルで老化のスピードを遅くすることにより、実年齢より見た目が若々しくなるという話をしました。
糖尿病は血管の病気とも言われています。これもあって、見た目の若さを保つなら、高血糖の状態から遠ざかる必要があります。ここでいう血管の若さというのは、血管自体の構造が丈夫でしなやかというだけではなく、血管を通る血液の状態、血流の状態も含めて言っています。見た目の若さは顔の皮膚だけ若ければいいというものではありません、全身の骨格・筋肉・姿勢・精神状態からくる顔の表情、体の仕草、歩き方、声のハリなど様々な要素から総合的に判断されます。とりわけ重要なのは血管の若さです。なぜなら、内臓組織、神経、骨、筋肉、皮膚の、全身至るところの細胞は血管を通して、血液から必要な栄養を摂り、老廃物を排出しているからです。血管が若ければ見た目年齢も若いのです。
前回(1月2日)のブログでは、鍼灸をする前後のヘマトクリット、一酸化窒素・エンドセリン、血管における脂質過酸化マーカーMDAの測定値をそれぞれ比較しました。これらの値は血液がドロドロになっているかどうか、適度な血管拡張による血流改善ができるかどうか、血管壁の損傷度をそれぞれみるこができ、鍼灸治療後にかなり改善できたことを示していました。これは鍼灸が血管を若く保てる根拠の一部でもあります。
ブログ「鍼談灸話(12):見た目の若さは細胞の若さです」では、老化のもう一つの原因である慢性炎症にも言及しており、ご興味のある方は少し昔に戻り読んでいただければと思います。