八月の養生法
2016年08月01日 公開
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
うちの近所では、去る7月18日あたりに蝉の初鳴き声を聞きました、私の中ではこれこそが夏の到来を知らせる合図で、いつも嬉しくなります。
さて、八月は真夏でありながら、暦の上では秋を迎える時期でもあります。二十四節気の「立秋」と「処暑」があります。
8月 7日(日):立秋
8月11日(木):山の日
8月13日(土):ベルセウス座流星群
8月23日(火):処暑
立秋を過ぎると、朝晩は若干涼しくなりますが、まだ残暑が当分残ります。処暑は暑さが一段落し本格的な秋が訪れることを意味しますが、実際まだまだ酷暑が続きます。
東洋医学では、八月を「耗気傷陰」の季節と言います。長引く猛烈の暑さにより、気血両虚になりやすく、からだも精神的にも疲れやすいのです。消化機能が低下し免疫力も下がります。中国のことわざで「心静自然涼」という言葉があります。意識的に一日の中に何回か深呼吸をし、気持ちを安定させれば、自然と涼しく感じてくるでしょう。引き続き、熱中症と食中毒にも気をつけましょう!
八月にお勧めの食品は、トマト、ピーマン、茄子、冬瓜、梨、ブドウ、昆布などです。
黒豆、緑豆、小豆、黒糖でデザートを作りました。常温になるまで冷ましていただきます。このデザートは美味しいだけではなく、栄養補給、免疫力の向上をはじめ、夏ばて、不眠、便秘、むくみ、全身のだるさ、解毒にも効果もありますので、お薦めの一品です。なお、胃腸の弱い方、冷房で体が冷えている方は、少し暖めてから、そして空腹時を避け、食後のほうがいいでしょう。