九月の養生法①
2015年09月01日 公開
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。今日から二回に渡り、九月の養生法をお伝えします。
先月23日の「処暑」から気温が下がり始め、26日は十月中旬ぐらいの寒さになってしまい、皆様はいかがお過ごしでしたか。急に気温が下がり、湿気も強いですので、疲れが溜まりやすいです。風邪を引かないよう体の保温と栄養のある温かい食事を取っていただきたいです。
九月には、24節気の「白露」と「秋分」があります。2015年の「白露」は9月8日、「秋分」は9月23日。また、
9日:菊の節句(菊の薬酒)
20日:秋の彼岸入り(おはぎはいかがですか?)
27日:十五夜(中秋の明月)
28日:満月のスーパームーン(この日は地球と月が最も近づき、いつもより大きな満月が見られますので、スーパームーンとなります)
九月後半から「陽」の代表である夏は影を潜め、秋の気配が少しずつ強くなってきます。とは言え、残暑と湿気が強ければ、胃腸の調子がイマイチという日はあるでしょう。冷房がまだ効いているため、喉、鼻、皮膚の乾燥や便秘にも気をつけましょう。
気持ちの部分では、思い悩むことがあってもなるべく気分転換を図り、ストレスが溜まらないようにしていただきたいです。東洋医学では、この時期の深刻な悩み事や悲しい気持ちは「肺」へのダメージをもたらすと考えております。中国文学を代表する清代「紅楼夢」の主人公が思いを寄せる林黛玉は、いつも悲しく思い悩む姿が一番美しいとされますが、肺の病気を患い若くして不帰の人となりました。
今月後半に爽やかに過ごしやすい天気が続くと願いつつ、近場の山や庭園で疲れない程度のハイキングを計画するのはいかがでしょうか。