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どうして鍼灸は効くの?(94)-癌について

2025年07月02日 公開

今まで鍼灸による免疫の増強作用、抗ガン剤副作用及び手術後の臨床症状の改善作用について見てきましたが、本日は痛みを和らげる効果をみます。

 

(4)鎮痛作用

ガン患者さんを苦しめる症状の一つに痛みがあります。誤解のないように説明しておきたいですが、すべてのガンに痛みがあるというわけではありません、むしろほぼ痛みが伴わないガンのほうが多いです。一方で治療由来の痛み、つまり手術、放射線、抗ガン剤治療による痛みとガン由来の痛みは違うもので、混同されやすいです。

 

世界保健機関(WHO)が提唱するガン性疼痛治療法は、痛みの強さによって使う薬物の範囲も違います(3段階除痛ラダー)。弱い痛み(ステップ1)には非オピオイド性鎮痛薬(アスピリン、ボルタレンなどの非ステロイド抗炎症薬)を投用、中等度の痛み(ステップ2)には弱オピオイド性鎮痛薬*21(コデイン、レペタンなどの非麻薬性鎮痛薬)を用い、強い痛み(ステップ3)にはモルヒネなどの強オピオイド性鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬)を使い分けます。

しかし、これらの鎮痛薬はそれぞれ好ましくない副作用があります。アスピリン類の副作用が前に紹介しましたが、オピオイド性鎮痛薬に関して三大副作用が考えられます。それは便秘、悪心・嘔吐、眠気です。臨床には、便秘なら緩下剤を、悪心・嘔吐なら制吐剤を投与します。眠気は呼吸抑制の前段階であることがよくあるので、過鎮静と呼吸抑制はオピオイド性鎮痛薬のもっとも怖い副作用です。ほかの副作用や耐薬症状の問題もありますが、過鎮静によるこん睡状態や呼吸抑制はもっとも好ましくない副作用です。

 

鍼麻酔或いは鍼鎮痛は以前(2015年のブログから)で紹介したように、鎮痛効果のメカニズムの一つは、非麻薬性鎮痛薬と同じように下行性痛覚抑制系賦活作用によるものです。鍼には鎮痛作用があります、一方では鎮痛薬のような副作用はありません。

下行性痛覚抑制系賦活作用以外に、鍼鎮痛できるのは、鍼による軸索反射、体性-自律反射、ゲートコントロール、内因性オピオイド分泌の促進及び受容体結合促進などの仕組みも考えられます。

また、鍼治療は気分・情緒へアプローチできます。不安を和らげ、気持ちを前向きにさせます。痛みからくる焦燥感・うつ症状を確実に緩和します。

中国中医科学院鍼灸研究所は烟台市腫瘍病院において鍼による鎮痛効果を検証した治験があります。2006年11月~2007年8月に66名の激しい疼痛を伴う末期ガン(部位を問わず)患者を鍼治療組(34人)と薬物鎮痛組(32人)に分けました。鍼治療組は1日1回、7日間続けて鍼治療を行いました。薬物組はWHOの3段階ラダーに応じて、軽い痛みにアスピリン、中度の痛みにコデイン、重度の痛みにモルヒネを7日間投与しました。そして、2組の鎮痛効果を比べました。

疼痛緩和程度を完全緩和(CR、痛みは91~100%減少)、著明緩和(AR、痛みは61~90%減少)、部分緩和(PR、痛みは31~60%減少)、緩和なし(NR、痛みの減少は31%以下)とし、CR、AR、PRを総じて有効とします。疼痛ステージに合わせて(詳細データを省略)2組の鎮痛効果の比較は、次のようになりました:

人数 CR AR PR NR 有効率
鍼組 34 16(47%) 13(38%) 3(8%) 2(5%) 94.1%
薬物組 32 8(25%) 9(28%) 11(34%) 4(12%) 87.5%

 

以上の結果から、鍼鎮痛は薬物よりもっと良い効果があることがわかりました。

 

 おかおがうつくしいです。

 大好きな猫ちゃんたち。

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