五月の養生法
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
五月には二十四節気の「立夏」と「小満」があります。「立夏」は夏季の始まりを意味し、気温は徐々に夏らしく高くなり始め、農作物は成長期に入ります。「小満」は農作物がよく成長し、実を結び始めるころを指します。
5月 5日(月):立夏、端午の節句(菖蒲湯)、子供の日
5月20日(水):小満
また、
5月 1日(金):八十八夜(茶摘み)
5月 8日(金):世界赤十字デー
5月23日(土):ラブレターの日
5月31日(日):世界禁煙デー
東洋医学の考えでは、夏という季節は五臓六腑の「心」に対応しています。立夏がある五月から「心」の養生を特に大事にします。「心」は人間の「神気」を内蔵し、五臓六腑を統括する重要な存在です。このブログでもよく「養生」という言葉を使いますが、養生するには、本来はまず「養心」からしなければなりません。養心すれば、ストレスを解消でき、ストレスからくる様々な病気、不快な症状にもおのず悩まされることはなくなります。たとえば、「平常心」を保つことです。怒りすぎるのはよくないのが理解できますが、嬉しいことがあっても、喜びすぎるのもまたよくありません。血圧が上がり、身体にとって強いストレスになりえるからです。しかし、感情の起伏は生きている限り、常にありますので、時には激しい感情に左右されてしまう自分も認め、受け入れることは大切です。常に「平常心」を保つことは簡単なことではありません、一生の修行になるかもしれません。一生をかけて「養心」するのは養生そのものです。
川嶋 朗医師が著書の中で「病気の本質的な原因の多くは、患者さんの心の中にあります」と述べたことがあります。「心」の中にある病気の原因。。。怒り、不安、悲しみ、恐怖、焦り、嫉み、寂しさ、侘しさ、絶望感など、「心理的ストレス」だと理解してもいいかもしれません。「養心」ということは、まさに心にある病気の本質的な原因を取り除いていく過程です。まずその原因に気づき、そして自分との対話を繰り返しながら、心のバランス(平常心)を取り戻します。
「養心」は免疫力の向上にも直接つながります。免疫力を上げるために、睡眠、運動、そして栄養。よく作るいくつかの簡単おかずをご紹介いたします。使う食材は全て免疫力を上げる代表選手です。
しゃけの混ぜご飯
材 料:北海道鮭、卵、人参、生姜、にんにく、ネギ、少し冷めたご飯
作り方:
①卵を炒り卵にして、鮭を焼いてほぐします。
②フライパンに細かく刻んだ人参、生姜、にんにく、サラダ油、塩、コショウを入れ、火を入れ弱火で炒めます。
③ご飯を入れよく混ぜ、味見しながら、しょうゆなどで調味します。ご飯の上に①の卵としゃけを入れ、軽くかき混ぜれば火を止めましょう。飾りに刻んだネギを盛り付けます。
木耳と鶏肉の炒め物
材 料:木耳(キクラゲ)、鶏挽肉、玉ねぎ、トウモロコシ、大葉
作り方:
①木耳、玉ねぎをみじん切りにする。
②フライパンにサラダ油をひき、挽肉、玉ねぎ、木耳、トウモロコシの順番に炒め、お好きな味付けでどうぞ。私は五香粉、塩、山椒、醤油、砂糖、ごま油を使いました。
③食べる時は、綺麗に洗った大葉に包んでいただきます。大葉以外に、サラダ菜、海苔などでも大丈夫です。
ネバネバ味噌汁
材 料:なめこ、わかめ、オクラ、生姜
作り方:
①出汁に生姜をすりおろす。
②わかめ、オクラ、なめこを入れ、火を止め、少し温度が下がったらお味噌を解き入れます。
菜の花のナムル
材 料:菜の花(季節が過ぎたら、その季節ごとの葉物)、塩、にんにく、黒コショウ、ゴマ、ごま油
作り方:
①菜の花を軽く茹で、絞ったら食べやすい大きさに刻み、上記の調味料を入れ、軽くかき混ぜればいいです。にんにくは生のものをすり下ろしますが、匂いやにんにくが苦手な方は使わなくていいです。或いは刻んだにんにくをフライパンで軽く炒めてから(ごま油で)、ナムルに入れてもOKです。
最近メディアでも免疫力を上げる栄養素を特集しているようですが、たんぱく質を忘れていませんか。たんぱく質こそ、免疫力を上げる基本です。魚、卵など良質のたんぱく質を積極的に摂ったうえで、ほかにいいとされる栄養素も積極的に考えましょう。
人参や後のお料理に出てくる海苔などはβカロテンも多く、目や喉の粘膜を丈夫にする役割があります。
新型コロナウィルスのような呼吸器系疾患を引き起こすウィルスにはビタミンDが有効、特に重症化を防ぐにはいいという報道を見かけました。これの真偽を追求してもいいですが、先に食べたほうが得です。ビタミンDが免疫力を上げる効果があるというのは昔から周知の事実で、木耳はビタミンD含有量がトップクラスの食材です。前のメニューに出てきたしゃけもビタミンDが豊富です。
そして、忘れてはいけないのはマグネシウムです。ビタミンDとマグネシウムはセットで摂りましょう。お互いの吸収を助け合うからです。大葉、海苔などにもマグネシウムが多いです。
患者さんから菜の花をいただきました。この時期に珍しく、恐らくもう今年最後の菜の花でしょう。苦みのある野菜はとても体にいいですので、菜の花の代わりに、ほうれん草、モロヘイヤ、小松菜、春菊、苦瓜などもナムルができます。
ネバネバ三兄弟
ラディッシュはお味噌につけて生で
いつもスーパーで買っているパンはこのコロナ騒ぎで既に一か月以上入荷はありません。仕方なく、休日になるたび、今は自分で焼いております。バターも入れます。タバーのビタミンAは免疫力を上げる効果があり、パンの中身もしっとり、ふわふわになり美味しくなります。結局で自分で焼いたパンが一番美味しいってことがわかりました。
パン焼きの型はなくて、これはパウンドケーキの型。 しかし、最近スーパーでドライイーストもベーキングパウダーも売っていなくて、後何回自分で焼けるか。。。
これはグラタン皿。形は少しいびつになりますが、味はそのまま^-^。