陳皮を作ります
2019年03月15日 公開
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
この一週間でお天気はあまりよくなかったですが、晴れの何日間を利用して「陳皮」を作りました。今後の薬膳料理にはこの「陳皮」も使いたいと思います。
無農薬の日向夏ですので、皮をきれいに水洗いして、そのまま使いました。本来特殊な柑橘類ー中国広東省新会の「茶枝柑」を使うべきですが、これは手元になく、また無農薬の普通なみかんもなかなか手に入れませんので、別の柑橘類を使ってみました。
自家製陳皮の作り方でよくあるのは、天日干しの工程を1-3回繰り返し、密封容器で保存するというのがあります。今回はだいぶ省略し、使いやすくするために生の皮を細切りにして何日間天日干ししました。
漢方薬としての陳皮は茶枝柑の皮を天日干しします。干して容器に保存し、少し時間を置いて容器から取り出してまた干して容器に保存します。この工程を何度も何度も繰り返し、製造には少なくとも3年以上かかります。7年以上のものは好まれ、古ければ古いほうがいいです。30年以上の陳皮は高級品とされ、100年以上のものもあります。家庭ではなかなかここまでできませんので、今回作ったものは本当は漢方の陳皮とは言えませんが、ある程度陳皮が持つ作用が期待できます。例えば、痰切りをよくし、咳止め効果、胃の消化吸収機能を高めるといったところです。