十一月の養生法
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
十一月には二十四節気の「立冬」と「小雪」があります。「立冬」は冬の始まりを象徴する冬季最初の節気です。「小雪」は文字通り、北のほうからパラパラと小雪が降り始めます。今年は、
11月 7日(水):立冬
11月22日(木):小雪
また、
11月 1日(木):犬の日、灯台記念日
11月11日(日):世界平和記念日
この時期になると、冬眠の準備に入る野生動物がいるように、人間の体も「陽気」を収め、「陰気」を養う時期に入ります。夜は早く寝て、朝は少し遅めに起きてもいいです。保温性の高い洋服を着て、特に背中と首筋を冷やさないようにしましょう。そして、忘れがちなのは足首です。寒気(東洋医学でいう「正気」を乱す「邪気」の一つ)は足元から入りやすく、体の上のほうに徐々に上がり、胃腸を冷やし、肺や気管の炎症、全身の関節の痛みなどを引き起こします。足首を冷やさないようなファッションがいいと思います。精神的なストレスも上手に解消できたらいいですね!
最近、朝の温かい生姜紅茶がいっそう美味しくなってきました。今月は生姜たっぷりを使った鳥の煮込み料理を作ります。この時期に腰や膝関節痛になりやすい方は、作ってみてはいかがですか。生姜成分のジンゲロールは関節軟骨の炎症を予防する作用があり、軟骨のすり減りも軽減できます。
鳥手羽元の生姜煮
材 料:鳥手羽元、生姜、ゴマ油、調味料(水、酒、醤油、砂糖、オイスタソース)、塩、ねぎ
作り方:
①お肉の臭みを取るため、まず沸かしたお湯に手羽元、お酒、ねぎを入れ、15分ほど煮ます。
②①のお湯を全部捨て、流水で手羽元をきれいに洗います。
③生姜を薄切りにします。中華鍋にゴマ油とお塩少々を回し入れ、生姜を並べ炒めます。
④香りが立ったら、②の手羽元を入れ、一緒に炒めます。
⑤美味しそうな焦げ目がついてきたら、上の「材料」に書かれている調味料を入れ、30分ほど煮込みます。煮込み汁が少なくなったら出来上がりです。
効 用:生姜は冷え、風邪(例えば、咳、鼻づまりなどの上気道の炎症)頭痛に効きます。また食欲不振、二日酔い、下痢などにも効果的です。先ほど書いた腰より下の関節痛などにもぜひお試しください。
鶏肉は牛肉などと比べ脂質が少なく、身体を温めるため、胃腸の弱い方や病人の滋養食として昔から食べられてきました。鶏肉を食べる時は生姜などの香味野菜と一緒に食べると消化吸収を促す作用が強くなります。
鶏肉の下茹でです。茹で汁はかなり汚れますので、捨てます。
生姜がお好きな方はもっと入れてもいいかもしれません。
下茹でした鶏肉を加え、しばらく炒めます。
調味料を足します。
右上が今日のメインです。魅惑な醤油色に仕上がっております^-^。舞茸の入った野菜炒めや、青大豆の煮物を添えて。舞茸も冷え性の改善に役立ちますので、秋冬に積極的に食べたい食材です。