これが牛乳の本来であるべき値段でしょうか。
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
私が小さい時(40年前の中国)、毎朝牛乳屋さんが小さい瓶に詰めた牛乳を配達してくれました。食べ物が足りない栄養不足の時代に、それはそれは貴重な栄養源でした。家族誰もが大事に、大事に一口ずつ味わいながら、限りある少量の牛乳を美味しく頂きました。それもあって、私は牛乳を含めた乳製品全般が大好きです。そもそも、私には記憶ありませんが、おばあちゃんの話によると、私が産まれたばかりの時に、家の庭にヤギ一匹を飼い、牛乳を届けてもらった前に、そのヤギーのお乳で大きくなったそうです(0歳~1歳ぐらい)。
日本に来てから、牛乳の種類の豊富さと安さに大感激しました。300円もあれば1000mlの牛乳をいろいろ選べます。チーズやヨーグルトなどの商品も同様です。しかし、小さい時に飲んだ牛乳の値段と量から考えると、日本の牛乳は安すぎるという気も、正直しました。
治療院では、特に女性の患者さんから牛乳の飲み方を聞かれます。近年、牛乳に代表される乳製品に関する問題点は本やネットなどで取りあげられているからです。
特に患者さんに聞かれるのは、性ホルモンに関係する乳がん、子宮がん、前立腺がんと牛乳の関係です。また、アレルギー性疾患、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、お腹にガスが溜まりやすい、下痢しやすいなどの症状と牛乳の関係です。私自身は乳牛の飼料、飼育環境、加工生産方式など実際現地調査したことはありませんので、正直完全に責任の持てる回答を出せません。しかし、関連する図書を調べた限り、これらの疑問(指摘された問題点)を否定できる証拠も示せません。
こうした中、先日通販で岩手県のとある牧場の牛乳を見かけ、試しに買ってみました。720mlで1,475円(税込)で、正直「超」がつく高い値段です。この牛乳に引かれたのは、ホモジナイズ加工をせず、低温殺菌、一年を通して山に放牧した牛に、野草や国産の無農薬乾草を食べさせ、ホルモン剤を投与しないというところです。牛たちは綺麗な山水を飲み、昼も夜も山で過ごし、運動や排泄も自然のままです。この牛乳なら安心して、そして大事に飲めると思います。
しかし常時入手できないことや高価なことから、普段やはりスーパーで買うと思います。その時にやはり一番信頼できるメーカーのものをチョイスし、一日200ml以上の量を摂らないと自分で決めております。もしバターやチーズ、ヨーグルトをかなり食べた日は、牛乳を飲まないか、飲む量を半分ぐらいにしております。
私は乳製品が大好きで、生活から完全に無くすことは考えられません。このようにいただく量を自分で調節し、無理のない範囲内で、少しいいものを大事にいただきたいと思います。
懐かしいガラスの瓶です。そして、ふたの裏に生クリームがついていて、これを舐めるのは幸せなんです、子供の頃も舐めておりました^-^。