一月の養生法
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
あけまして、おめでとうございます!
一月には二十四節気の「大寒」と「小寒」があります。「大寒」は「小寒」より寒いイメージがありますが、実際「小寒」のほうが寒い年がかなり多いようです。今年は、
1月 5日(木):小寒
1月20日(金):大寒
また、
1月 1日(日):2017年元日
1月 2日(月):初夢
1月 7日(土):七草の節句
1月 9日(月):成人の日
1月11日(水):鏡開き
1月15日(日):小正月、小豆粥
1月16日(月):禁酒の日
1月17日(火):冬の土用入、おむすびの日
1月28日(土):旧正月(春節)
一月は一年で最も寒い時期で、空気も乾燥します。東洋医学では、「寒邪」と言い、人体の陰陽バランスを崩す、外部(自然界)からくる邪気の一つだと考えます。寒邪は気血をうっ滞させ、痛みを引き起こす性質(凝滞性)や、毛穴や筋肉を収縮させ、全身を巡る「気」や経脈を収斂させる性質(収引性)などを持っております。万病の元となる「気・血・津液(水)」の循環障害を引き起こします。この寒邪に対抗するには、体の保温に努めるしかありません。
また、この時期の無理なダイエット、長時間のサウナーなどもあまりお勧めできません。冬は東洋医学でいう「蔵」に該当する季節です。体の陽気が消耗しないように、たくさん汗をかくようなことを避け、心身が疲れない程度の活動量に留めるべきです。
食養生では、冷たいお酒、氷水、アイスクリーム、生の葉っぱ類のサラダなど、なるべく口にしないように気をつけなければなりません。そもそも真冬になっても、これらの冷たい食べ物を食べたくて仕方がないというなら、自律神経や東洋医学でいう体内の陰陽バランスが既に崩れている可能性が高いかと思われます。
代わりに、体を内側から暖める作用のある食材を積極的に摂りましょう。今月は山芋と豚スペアリブの煮物を紹介いたします。
材 料:山芋、豚スペアリブ、生姜、木耳、クコの実
作り方:
①豚スペアリブは少しのお塩で塩もみし、できたら冷蔵庫で一晩つけておきます。
②次の日、つけておいたスペアリブを水で洗い、沸騰したお湯で15分ほど煮て、火を止めます。スペアリブだけを取り出し、もう一度水できれいに洗います。
③お鍋に水、下処理を終えたスペアリブと木耳、生姜を入れます。お酒、塩で調味しながら、まず一回沸騰させます。沸騰したら、弱火で1時間30分ほど煮ます。途中で水が減ってきたら、その都度足しましょう。
④③のお鍋に、切っておいた山芋、そして乾燥クコの実を入れ、更に30分煮ます。
⑤味見して、ここでお塩を加減してください。火を止め出来上がりです。