今週の嬉しい一言
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
つい先日、一人の患者様に「体調はいかがですか?」と聞いたら、すぐに「絶好調です!」との答えが返ってきました。「先生、実はね、先日検査があって、全部合格ですよ。」と、うれしそうに続きます。
この患者様はがん治療(ステージⅡ)の手術後、うちの治療院に通い始めました。九ヶ月が経ちました。腫瘍マーカーだけではなく、その他の血液検査の結果もすべて正常範囲内に収まったのは十何年ぶりだそうです。
この「絶好調!」の一言は私たちにとって、どれぐらいうれしいか、言うまでもありません。
ここで、「腫瘍マーカー」の話が出ましたので、個人的な意見を少しお話します。腫瘍マーカーはがんの診断、治療、治療後の再発予防などの過程において良く使われる検査データです。特に腫瘍マーカーを非常に重要だと考えている患者様の場合、マーカーの数字がどんどん良くなっていき、最終的には正常範囲内に収まっていることは、がん克服において大きな自信&確信につながり、大きな意味を持っていると思います。しかし、腫瘍マーカーは一つの目安であっても、完全たるものではないと考えております。腫瘍マーカーが異常であっても、がんでなかったり、逆にマーカーが正常でも検査でがんだとわかったケースがあります。また、がんによるもの以外に、炎症反応やその他いろいろな要素でマーカーが上がったり、下がったりしますので、必要以上にマーカーに惑わされる必要はありません。マーカーが少し悪くなったと言って、更にストレスをためてしまうのはがんの予防、治療、再発予防のどの段階においても妨げになります。「食事も睡眠も運動もできて、体調はいいから、これでよし!とする。次回の検査は楽しみだ!」という心構えで行けたら最高です。
待合室の愛しい花たち