免疫細胞たちの出会いと鍼灸
2015年06月22日 公開
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
免疫システムの面白い話を一ついたします。皆様は今まで何度かテレビで、免疫細胞が癌細胞、細菌やウィルスを食べるシーンを見かけたことがあるかと思います。免疫細胞は「悪いもの」を食べるためある程度動くものの、動き回るというイメージはあまりないのではないでしょうか。実はその真逆で、免疫細胞は血液、リンパ液の流れに乗り、全身を常に動き回っているのです。
なぜ免疫細胞は常に「動き回る」必要があるのでしょうか。それは、免疫機能を果たすべく「出会い」を求めているからです。裏を返せば、動き回らないと、免疫細胞でありながら、産まれてから死ぬまで、一度も免疫の仕事をせずにその一生を終えてしまう可能性があるというこです。免疫細胞は一人前になるために、「仲間」と情報交換したり、刺激し合ったりして、「活性化」という状態まで持っていく必要があります。誰でも「仲間」になれるわけではないため、「真の友」との出会いを求め血流に乗り、体中を動き回るという壮大なドラマが展開されていきます。。
ここで私は自分なりに考えます、血液循環と免疫、そして鍼灸との関係です。血液循環に問題があると、心臓や脳、血管、血圧の病気といった重大な病気だけでなく、低体温、全身のコリ、頑固な皮膚病など様々なトラブルがおこります。その中でも、免疫力の低下が大きな問題になると思います。鍼灸治療は血流改善が得意な上、副作用はありません。免疫反応が起こる重要な場の一つである血液循環を良い状態に保ち、正常な免疫機能を取り戻しましょう!
自宅のミニバラはこの間咲いたばかりでしたが、またつぼみをつけています。感心してしまいます。