十一月の養生法
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
十一月には二十四節気の「立冬」と「小雪」があります。「立冬」は冬の始まりを象徴する冬季最初の節気です。「小雪」は文字通り、北のほうからパラパラと小雪が降り始めます。今年は、
11月 8日(金):立冬
11月22日(金):小雪
また、
11月 1日(金):灯台記念日
11月11日(月):世界平和記念日
11月14日(木):世界糖尿病デー
この時期になると、冬眠の準備に入る野生動物がいるように、人間の体も「陽気」を収め、「陰気」を養う時期に入ります。夜は早く寝て、朝は少し遅めに起きてもいいです。保温性の高い洋服を着て、特に背中と首筋を冷やさないようにしましょう。そして、忘れがちなのは足首です。寒気(東洋医学でいう「正気」を乱す「邪気」の一つ)は足元から入りやすく、体の上のほうに徐々に上がり、胃腸を冷やし、肺や気管の炎症、全身の関節の痛みなどを引き起こします。足首を冷やさないようなファッションがいいと思います。精神的なストレスも上手に解消できたらいいですね!
今月は中国の家庭料理「葱肉餅」を作ります、自己流で作ります^-^。見た目は少しあれ(汗)ですけれど、熱々、パリパリに焼いた薄皮に香ばしい肉汁!自己流で超簡単(雑?)にアレンジしましたので、ぜひおうちでパパッと作ってみてください!
中国語の「餅」は日本で言う「おやき」のようなものです。家庭で作ることは多くて、作るのは面倒な時は昔から近所の露店で買ってきて、お粥だけを作り、朝ごはんやお昼によく食べます。栄養と味は申し分のない家庭料理です。おやつにもいいですよ。
葱肉餅
材 料:
薄力粉(150g)、80℃お湯(120ml)、豚挽肉、葱、生姜、黒&白胡麻、溶かしたバター、塩、五香粉、黒胡椒、お酒、醤油、砂糖、胡麻油、サラダ油
作り方:
①ボールに豚挽肉、塩、五香粉、黒胡椒、お酒、醤油、砂糖、胡麻油、すりおろした生姜少々、刻んだ葱のみじん切り(多め)を入れ、一方向によく混ぜます。30分ほど冷蔵庫で味を馴染ませます。
②薄力粉にお湯を入れ、菜箸で粉がボールに付かなくなるまでよく混ぜ、手で一つにまとめ、のし板に載せまたよくこねます。ラップをかけ、生地をそのまま30分休ませます。
③のし板に打ち粉を振り、25cm×25cmに伸ばし、バター(塩入り)と胡麻をなるべく均一に伸ばします。
④その上に、①で作った肉餡をのせます。
⑤手前からぐるぐると棒状に巻き、包丁で六等分に切ります。
⑥一つを手に取り、両側の開いた口を閉じます。この時完璧にやらなくても大丈夫です。多少餡が出てもご愛嬌があり、いいと思います。後でフライパンで焼くため大きな失敗はまずないです。
⑦⑥を手で上から優しくつぶし、なるべく薄く、薄く、平にします。ここでも⑥同様、多少中の餡が出ても気にしないでください。最後に片面に黒&白胡麻を載せます。
⑧いよいよ焼きます。フライパンにサラダ油をひき、薄く伸ばした⑦を入れて、弱火で焼きます。片面は4-5分が目安です。焼く時はフライパンに蓋をしてください。
⑨綺麗な焼き色がついたら出来上がりです。どうぞまだ熱いうちに手に取ってそのままかじってください^-^。
いかかですか。この餅を食べたら、みんなハッピーになります!美味しいですから。
○バターはパリパリの食感を出すために使いますが、家にラードはありませんので、バターで代用しました。バターは東洋医学が決して悪者にしておりません。むしろ五臓六腑を養う効果が高い養生食として考えております。胃粘膜の保護作用もありますので、胃の弱い方にも適切な量であれば胃の不調を改善できます。
○生姜も少し入れましたが、生姜成分のジンゲロールは関節軟骨の炎症を予防する作用があり、軟骨のすり減りも軽減でき、冬に多い足腰の持病の痛みに効きます。
○豚肉と葱はベストマッチで、葱の「アリシン」は豚肉に含まれるビタミンBの吸収率を上げ、タンパク質と一緒にすばやく体の栄養源に変わります。また、皮の小麦にある糖質は豚肉のビタミンBにより良質なエネルギーになりますので、葱豚餡を小麦の皮で包む一理がちょんとあって、御餅一枚でタンパク質、脂質、糖質、ミネラルなど体に必要な栄養は摂れます。
○東洋医学では冬に入ったら、五臓六腑の「腎」を養うため、黒色の食べ物を食べたほうが養生になると考えております。ここの黒胡麻はこの用途に使います。更に香りをよくするため、白胡麻も半分混ぜます。フライパンで焼くため、胡麻は更に香ばしいです。
この写真には溶かしバターも載せればよかったです。
調味料を入れましょう。順番は問いません。
葱は多めで、お肉は少なめでもいいですよ。私はお肉が好きですので、お肉のほうが多かったです。
お湯を使うのはパリパリに焼きあがるコツです。手を最初から汚さないため、まず菜箸で混ぜましょう。
少し頑張ってこねてください。私は1分間だけこねて終了しました^-^。仕事で手を酷使しているため、関節を守るためだと、言い訳しております^-^。
バターも大好きですので、たっぷり塗ります。今日は北海道の塩入バターです。
均一に伸ばしましょう。
ぐるぐる巻きです。
包丁で六等分、大体で。
ここは少し忍耐が必要かもしれません。中身の見える両端をなるべく閉じてください。でも、多少漏れ出ても平気です!なぜなら、後でフライパンで焼くだけですので。だって、ハンバーグはお肉だけを焼いても形になるぐらいですから、この餅は外側に小麦の「皮」も付いておりますので、失敗するはずはありません。この考え方って、開き直りすぎでしょうか^-^?
手で押して、なるべく薄く、薄く、この過程で中身の餡が少々出てもご安心ください、失敗しませんから^-^。この後、片面に胡麻を振ってください。
フライパンにサラダ油をひき、焼きます(蓋してください)。弱火ー中火で片面は4-5分です。
この味はたまらない!止まらない!体にもいいですし、作ってみてはいかがでしょう。お粥や野菜スープと一緒に!