症例紹介:糖尿病予防、血糖値を下げる薬を回避できた
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
糖尿病の合併症と言ったら、神経障害、網膜症、腎症、歯周病、動脈硬化などがあります、血液検査によるHbA1cが9.0以上になると、このような合併症のリスクが上がります。HbA1cが9.1まで上がり、五ヶ月の鍼灸治療を受けて正常値に戻った症例を紹介させていただきます。
患者様:Aさん、60代女性。
血圧は正常、脂質異常のためコレステロールを下げる薬のみを服用中。
2018年5月 – 2019年1月の八ヶ月の間、HbA1cが6.8から9.1まで上昇し、主治医の先生から血糖値を下げる薬を飲むように言われましたが、ご本人が薬以外の自助努力をとりあえずやってみると言い、薬をもらわず、息子さん(息子さんが当院に数年前から通っていらっしゃいます)のご紹介で当治療院で鍼灸治療を始めたと同時に、食生活にも気を配るようになりました。
鍼灸治療は2019年1月末から開始した後のHbA1cの検査結果を以下に示します:
2019.1: 9.1
2019.2: 8.3
2019.5: 7.4
2019.6: 6.2
鍼灸治療は最初の一ヶ月だけ週に一度でした。それ以降、二週間に一度、三週間に一度、一ヶ月に一度の具合に治療間隔を徐々に伸ばしていきました。検査を受けている病院のHbA1c標準値は6.5以下が正常値だそうで、六月の検査結果が正常範囲内におさまったため、七月から健康維持のために月に一度治療を受けていらっしゃいます。次回の検査は今月の下旬だそうです。きっと問題ないと思います。
生活習慣病の大半は薬を飲んでいても治りません。なぜなら、その病気を根本から治せる薬ではないからです。あくまでも検査値をよくするための薬です。一部重症や遺伝性の患者様は薬を服用することで長く健康状態を維持できたり健康寿命を大きく延ばしたりできるため、薬を服用する大きな意味がありますが、中にはAさんのように、まず生活改善、薬以外の治療手段(Aさんのチョイスはたまたま鍼灸治療でしたが)を試してみるやり方もあって、これらにより病的状態を大きく改善し薬による治療を回避できるケースもたくさんあります。