症例紹介:皮膚アレルギーの症状と喘息の治療
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
最近、治療側としても患者さんの早い回復ぶりに関心した症例を一つ紹介させていただきます。
患者さん:Aさん、30代後半の女性、未婚、会社員
初診は三ヶ月前で、主な主訴は以下の通りです:
①生理は45-50日周期の時が多くて、時々二ヶ月以上の場合もあって、更年期にしては早すぎるのではないか。
②お腹がゆるいほうで、一回下痢が始まれば一週間以上続く(初診時も下痢している)。
③子供のときから喘息持ち、今もほぼ毎日小さい発作がおきるため、毎日ステロイドの吸入薬を使っている。
④左側の股関節あたりと膝が時々痛み、歩くのはつらいため、あまりにも痛むときは会社を休まざるをえない。
⑤気持ちの浮き沈みは大きくて、落ち込むことが多い。
⑥背中のコリもあって、からだ全体が疲れていて、顔色は優れない。
二回治療して早速効果が現れたのは下痢、股関節と膝の痛み、そして喘息の発作頻度でした。まず下痢は止まり、関節の痛みはなくなり、歩くのは怖くなくなり、足のむくみも以前ほど気にならなくなりました。そして、喘息の発作頻度は半分以下に下がり、三回目の治療にいらっしゃったときは、毎日ではなく発作が起きそうなときにだけ吸入薬を使用。
しかし、この三回目の治療にいらっしゃったときに思わぬことが起きてしまいました。
Aさんは待合室に入った瞬間思わずびっくりしてしまいました。彼女は大きなマスクをかけておられましたが、しかい顔の異変を隠すことはもはやできないぐらい、顔全体が赤く腫れ上がり、所々ただれていました。「どうしました?」と聞いたところ、少し風邪気味で、仕事を休まないため、本格的な風邪になる前に予防しようと思い市販の風邪薬を飲んだら、顔がパンパンに赤く腫れたので、皮膚科に行ったら、原因はやはり風邪薬の副作用だと言われたそうです。しかし、災難は続きます。今度は食品アレルギーと思われる症状で再び肌が荒れてしまい、両腕と胸の皮膚もただれ、再度皮膚科に行き、アレルギーの原因食品を血液検査し、塗り薬をもらい、三回目の治療日を迎えたそうです。
Aさんは横になり診察を始めたら、確かに、顔以外に両腕と両手の全体、そして胸の皮膚はひどい状態にあって、範囲は広い上、赤くただれた場所はあちらこちらあり、ただかゆみも痛みもないのは唯一の救いでした。
三回目の治療の重点はこの皮膚状態の改善にシフトさせていただきました。そして4回目の治療は一週間後に来ていただくことでAさんのご了解を頂きました。ここからはびっくりの連続でした。一週間後はまず顔の状態は普通に戻り、両腕と両手そして胸の皮膚も回復してきました。赤みは引き、ただれたところはかさぶたとなり、明らかに回復に転じ始めました。一週間前の皮膚の状態は悪さの程度を10で表すなら、今は5まで回復したように見えました。あまりにも良くなったので、皮膚科の先生にも驚かされたそうです。そして、一週間後に五回目の治療時は、もうほぼ回復しました(数字で表すと1と2の間ぐらいです)。
あまりにも回復が早いですので、私もAさんの自己治癒力に関心しました、すごいです。
その後、お仕事のご都合で不定期ですが、大体7-14日の間に一度治療にいらっしゃい、今三ヶ月経ちましたが、生理周期はほぼ30日になりました。喘息のほうですが、最近の一ヶ月は全く発作はなく、吸入薬も使っていないそうです。
そして、Aさんご本人は今一番喜んでいるのは、気分の浮き沈みは楽になり、問題や不愉快なことに遭ってもすぐに気持ちを前向きに切り替えられるようになり、真冬なのにお肌はつやつやで顔色も綺麗になったという点です。
今週の待合室のお花です^-^。