十月の養生法
2016年10月01日 公開
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
私は四季の中で一番秋が好きです。みなさんはいかがですか。
十月には二十四節気の「寒露」と「霜降」があります。文字通り、寒気が強くなり、衣替えの季節です。今年は、
10月 8日(土):寒露
10月23日(日):霜降(下弦)
また、
10月 2日(日):望遠鏡の日
10月13日(木):十三夜
10月16日(日):満月
10月20日(木):秋の土用入
10月21日(金):オリオン座流星群
東洋医学では、秋冬は体内の陽気が収斂し、「陰精を養う」べきだと考えます。先月と同様に、もし悲観になるようなことがあっても、なるべく楽しいことを一つ見つけ、気分転換を図りましょう。或いは、逆に思いっきり人のいないところで泣くのもいいでしょう。「泣く」ことは「笑う」ことと同じように健康に大切です。泣けば、β-エンドルフィンが分泌され、鎮痛やリラックス効果があります。また、ストレスホルモンであるコルチゾールも多少ですが、涙と一緒に流されるため、免疫力が上がります。たまには、思いっきり泣いて、気分をすっきりさせるのもいいですね。
悲しい気分と同様、この時期の乾燥も体の陰精を消耗し、五臓六腑の「肺」によくないと考えます。「肺気」が低下すると、痰が絡みやすくなり、せき、喉の痛み、嗄れ声などの不調が出てきます。また、「肺気」と関係深い皮膚の病気もこの時期からひどくなることがあり、たとえばアトピー性皮膚炎などです。
水分補給(一回100ml以下、一日何回も飲んでください。喉の渇きを自覚しなくてもです)を忘れずに、辛い食べ物がお好きな方は多食しないようにお願いします。
この時期になっても、まだ咲くうちの朝顔。三週間ぐらい咲くのをぴたっと止めていたのですが、まさかまた続々と!