頭痛③-最新症例:筋緊張性頭痛
2015年05月16日 公開
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
機能性頭痛の約七割は筋緊張性頭痛です。頭全体が締め付けられるような痛み、痛みの場所は後頭部、側頭部以外、首と肩こりが伴うことも多いです。痛みは持続し、脈が打つような拍動性はありません。通常両側に出ますが、経験上患者様の感じ方によって、片側にだけ強く出ることも多いです。
4月中旬、ある患者様が一年近く長引いた頭痛でご来院されました。まだ30代後半の彼女は会社で既に管理職として働き、重要なプロジェクトが任されています。しかし、徐々に疲れが溜まり、頭痛が出るようになりました。内科で頭痛薬をもらい飲みましたが、ほとんど改善は見られず、最近「うつ病の傾向もあるから、抗うつの薬も出すよ」と担当医に言われました。彼女は怖くなり、休職を考えるようになりました。この時お友達のご紹介で来院されました。
問診と検査等により、筋緊張性頭痛に対する治療を始め、今日まで四回の治療を行いました。二回の治療を終えたところで、頭痛の頻度が半分以下に減り、痛みの持続時間も大分短くなったそうです。頭痛の症状と肩こりが和らいだことで、心の緊張と負担は軽くなり、休職しないでやっていけそうだと、彼女の表情も随分明るくなりました。同時に、睡眠の質はよくなり、イライラ感、目の疲れ、体全体の疲労感はかなり取れたそうです。四回目の治療を終えた今日、ほぼ病気になる前の状態に戻せたとおっしゃっていました。処方された抗うつ剤は服用していません。
治療院のアジサイは今元気に咲いております。