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症例紹介:多剤耐性肺結核の治癒症例

2019年06月02日 公開

こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。

多剤耐性肺結核の新患患者数は日本において年間50人程度で、薬剤耐性を持っているため、治癒率は40-50%と低く、5年死亡率は25%にも上る難治性肺結核です。今日は当院で約一年半の鍼灸治療を受けた後この病気を克服した症例をご紹介いたします。

患者さん:30代男性Aさん

初診:2017年10月末

初診時主訴:実はAさん、鍼灸は呼吸器疾患を治療できるとは知らなかったため、肺結核の治療ではなく、当時服薬している肺結核治療薬による副作用を少しでも緩和できたらと思い、来院されました。Aさんの主訴は以下の通りです。

①吐き気、食事は取れない、体力はなくなった。
②不眠
③うつ状態
④家で寝たきりになっているため、首、肩、背中が痛い。

初診時の服薬:肺結核治療薬(4種)、睡眠薬(3種)、胃薬

現病歴:子供の頃肺結核にかかったことがあった。2017年会社の健康診断で肺のX線画像に影があると言われ、精密検査した結果肺結核の再発だとわかった。すぐに二ヶ月近く入院し投薬による治療を続けたものの、レントゲン検査による影の変化はなく、薬剤耐性を持つ多剤耐性肺結核との最終診断が出された。これ以上入院してもよくなる可能性は見込めなかった。幸い、最初から排菌は認められないため、退院したのち通院による薬剤治療に方針が切り替えられた。それからご自宅での静養となった。しかし、結核は治らなければ仕事再開の目処は立たなかった。治療薬の副作用が非常に苦痛になり、寝たきり状態から背中も痛い。その中で、たまたま近所にあった当治療院にご来院されました。

鍼灸治療と結果:Aさんの主訴に対する治療(対症療法)と同時に肺結核治療(根治療法)も一緒に行いました。結核菌に対抗できるための免疫力をつけていくため、鍼治療と灸治療のどちらも非常に大事な治療法として、毎回の治療において半々ぐらいの比率で慎重に行いました。薬の副作用による不調は軽くなっていく中、鍼灸治療開始後一ヶ月半の病院での検査で思わぬ結果が出ました。なんと、今までずっと変化なしのレントゲン検査で、病巣としての影が小さくなったのです。鍼灸で結核の治療ができると思っていなかったAさんは驚かれ、生活に唯一の変化と言えば鍼灸治療を始めただけでしたので、良くなった理由は鍼灸にしかないと、この時Aさんは確信したそうです。このように当院での治療はほぼ週に一度のペースで(旅行や帰省などで二週間に一度治療をすることもありましたが)、病院で検査するたび状態が良くなっていったそうです。つい先月(2019.5)の検査で「治癒」との診断が下り、投薬はこれで全て終了となりました。なお、お仕事の再開は当治療院に通いはじめてから八ヶ月が経過したときで、仕事復帰しても問題ないと病院でも言われたため、後半は仕事をしながらの鍼灸治療でした。

東洋医学では、肺結核は「肺癆」の範疇です。発病当初は「肺陰虚」という状態になります。この段階で適切な治療をしないと、脾、肺および気、陰の両方が損なわれます。病気の後期になると、肺、脾、腎の三臓が共に「虚」となり、陰気と陽気が共に損害されます。Aさんの治療においては、肺の経絡上の主要穴(重要なツボ)を選ぶと同時に、脾および腎の経絡上のツボを有意義に選択し、「陰陽両虚」の状態を改善し、免疫力を正常なレベルまでに持っていく治療計画を立てました。

現在のAさんは普通にお仕事をこなしながら、しばらく二週間に一度の鍼灸を続けていらっしゃいます。今後は再発予防・健康維持・健康増進に治療方針を切り替えます。患者さんとの二人三脚で治療成果が得られ、Aさんが普通の生活を取り戻すことに少し役立てたことを心から嬉しく思います。

これからも気を緩めることなく、患者さんと一緒に頑張っていきます。

麦秋・埼玉県(2019.5)

20190523174635_IMG_1375 麦秋(2019.5)

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