八月の養生法
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
そろそろ蝉の声が聞こえると思ったら、去年より一週間も遅れてやっと先月25日の日に初鳴き声を聞きました、安心してほっとしているところです。でもあまり元気がないような気がして、単なる気のせいでしょうか。
さて、八月は真夏でありながら、暦の上では秋を迎える時期でもあります。二十四節気の「立秋」と「処暑」があります。
8月 7日(月):立秋
8月 8日(火):夜明けの部分月食
8月13日(日):ベルセウス座流星群
8月23日(水):処暑
立秋を過ぎると、理論上朝晩は若干涼しくなりますが、この猛暑ではもはや関係ないでしょうね。処暑を過ぎてしばらくすれば暑さは一段落し、本格的な秋が訪れることを意味しますが、実際まだまだ酷暑が続きます。
東洋医学では、八月を「耗気傷陰」の季節と言います。長引く猛烈な暑さにより、気血両虚になりやすく、身体的にも精神的にも疲れやすいのです。消化機能が低下すれば、免疫力も下がります。そして実に消化機能と緊密な関係にある睡眠の質が下がりがちです。中国のことわざで「心静自然涼」という言葉があります。意識的に一日の中に何回か深呼吸をし、気持ちを安定させれば、自然と涼しく感じてくるでしょう。引き続き、熱中症と食中毒にも気をつけましょう!
今月は夕飯のおかず、簡単に作れる<レタスの炒め物>を作ります。レタスは身体の内部の熱を取り、利尿効果、胸のつかえを取るなどの作用があるとされています。
材 料:レタス、赤ピーマン、枝豆、白身魚或いは鳥胸肉、しょうが、にんにく
作り方:
①今回は鳥胸肉を使います。タラやタイなどのお魚を使う場合でも、基本的な下処理は同じです。まず、鶏肉を薄切りにし、お酒、塩、胡椒、片栗粉を混ぜて、30分ぐらい味を馴染ませます。
②レタスと赤ピーマンは手で食べやすい大きさに千切ります。
③しょうがとにんにくはみじん切りにします。
④フライパンに薄く油を敷き、①の鶏肉を両面軽く焼き、一旦お皿に取り出します。
⑤フライパンをペーパーで軽く拭き取り、少し油を足し、③を香りが出るまで軽く炒めます(焦げないように気をつけましょう)。それから、②と枝豆を入れて、塩、胡椒、醤油(辛味の大丈夫な方はラー油などをここで足してもいいです)で味付けし、④のお肉をフライパンに戻します。混ぜたらすぐに火を止め、胡麻油をお好みで回しいれ、出来上がりです。
私は最近生のお野菜をほとんど食べなくなりました。レタスも一旦火を通してからいただきます。レタスは水分が多いため、炒めすぎるとペチャペチャになるかもしれませんので、ご注意を。この炒め物は簡単にできて、色も夏らしく綺麗ですので、食欲のない日でもあっさり食べられてしかも栄養のバランスがいいです。時間のない時は、①で30分を待たずに、調味料とお肉が混ざったら、すぐに④の作業に進んでもOKです。