二月の養生法
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
二月には二十四節気の「立春」と「雨水」があります。「立春」は春を告げ、草木は芽生え始め、願いと希望に満ちた季節の始まります。「雨水」からは少し空気の湿度が上がるようですが、まだまだ乾燥していますし、気温も低い状態がしばらく続きます。一月と同様、体と生活環境の保温・保湿は欠かせません。また、今月は花粉の季節の到来です。花粉症の既往症状のある患者さんに対して、うちの治療院では先月下旬から予防の鍼治療を開始しており、非常に高い予防効果を得ております。
2月 3日(金):節分(豆まき)
2月 4日(土):立春
2月18日(土):雨水
東洋医学では、「春夏養陽」として、春はいよいよ体の陽気を養う時期に入ります。また、春は「五行」の「木」、「五臓」の「肝」にそれぞれ対応しています。
「肝」の重要な働きの一つに「疏泄」作用があります。「肝」は気血の流れを円滑、かつのびやかにします。この作用が衰えると、気が滞り、イライラ、怒りっぽい、不眠などの自律神経の症状や抑うつ状態になることがあります。また、胃腸の調子が悪くなり、肩こり、花粉症も発症しやくなります。ですので、この時期は特にストレスを回避、解消するよう心掛けましょう。
また一月、二月は乾燥した天気が目立ちます。声がれ&喉の痛み、空咳、髪や唇、皮膚の乾燥&かゆみ、便秘などの症状に心当たりがありませんか。今月はこれらの症状に効く美味しいデザートを紹介させていただきます。とても簡単ですので、作ってみてはいかがですか。
梨(なし)と蜂蜜のホットデザート:
材 料:梨、蜂蜜、クコの実(飾り用)
作り方:
①梨の皮をむき、硬い芯を取り、薄くくし型に切ります。冬に旬を迎える梨はいくつの品種がありますが、今日は大分県産の日田梨を使います。
②鍋に適量のお水と梨を入れ、火にかけます。
③梨の色が半透明になるまで、45分程度煮込み、火を止めます。
④鍋の中のスープの温度が60度以下に下がったら、蜂蜜を入れます。日本産の梨は糖度が高いため、蜂蜜を入れなくてもスープに優しい甘みが最初からついていますので、蜂蜜をたくさん入れてしまいますと、甘くなりすぎますので、ご注意いただければと思います。
効 用:梨は五性の「涼」に属しますが、暖かいスープにすることにより、「涼」の性質が和らぎつつ、声がれや喉の渇き&痛みへの効果を発揮します。蜂蜜は五性の「平」に属します。便秘、空咳、乾燥肌、食欲不振などに効きます。クコのみは「肝」の機能を助ける作用があり、色も綺麗ですので、飾りに使ってみました(^-^)。