東洋医学=養生=生活指導
2015年08月16日 公開
こんにちは。渋谷区幡ヶ谷の胡鍼灸治療院です。
自然哲学から生まれた東洋医学は「人の生き方」そのものに寄り添い、時には導いてくれる医学です。東洋医学には、度々「養生」や「生活指導」という言葉が登場します。話題作りでも格好付けでもなく、東洋医学から養生(生活指導)を決して切り離せないからだと、私は考えております。
東洋医学の治療法である鍼灸も同じです。一度も生活指導をしない鍼灸院はまず疑ったほうがいいです。毎日からだに取り入れる食べ物、空気、心の持ち方、行動パターンなどの生活習慣によって、かなりの割合で病気を予防できるかが決まってきますし、万が一病気になった時の予後もこれで左右されます。
最近各テレビ局で制作される、様々な分野の名医がアドバイスする健康番組を見てもわかるように、今まで「病気になったら、どこの病院でどう治療すべきか」というより、「その病気にならないよう、どんな運動、食べ物、生活環境を整えれば予防できるか」といった生活指導に重点が置かれるようになってきています。この考え方は、既に二千年前から誕生した東洋医学に最初から組み込まれた基本思想です。
東洋医学には「恬愉」(=てんゆ)という言葉があります。これは心にわだかまりを持たないことです。これと並行し、季節や生命のリズムに合わせた食事や生活も、東洋医学における代表的な養生法です。
#養生(患者様が主体)と生活指導(医療者が行う)の主体は違いますが、その実践内容に関してこのブログでは、同様に考えて使っております。
休みの日のお昼は自然に和食を食べたくなります。来日した初日の夜に、恐る恐る居酒屋で生のお魚(お刺身)を口にした日からもう二十何年も経ちましたが、今は和食が一番好きですし、一番自分の体に合うような気がします。